EcoFlow Technology Japanが、ポータブル電源の新製品「DELTA 2」を発表した。約50分で80%充電できる急速充電機能を備えたほか、リン酸鉄リチウムイオン充電池の採用で約3,000回の充放電が可能になり、約10年使える長寿命化を図った。希望小売価格は143,000円。発売は8月下旬の予定で、8月10日から予約受付を開始している。

  • 約50分で80%充電できる急速充電機能を備えたポータブル電源の新製品「DELTA 2」(右)

DELTA 2のおもな特徴は以下の通り。

  • 約50分で80%まで充電できる急速充電機能
  • リン酸鉄リチウムイオン充電池を採用し、約3,000回の充放電が可能に。10年使える
  • 定格1,500W(X-Boost技術により最大1,900W)の高出力
  • バッテリー容量は1,024Wh、拡張用バッテリーで容量を拡張可能
  • Wi-FiやBluetooth経由で専用アプリを導入したスマホと連携
  • 別売オプションで防水構造のバッグを用意、雨や日光から保護できる
  • 標準で5年間の保証を提供

2019年に発売した「DELTA」シリーズの後継モデル。従来モデルで採用していた三元系リチウムイオン充電池に代わり、より安全で寿命が長いリン酸鉄リチウムイオン充電池を採用したのが特徴。寿命の目安となる充放電の繰り返し回数(サイクル数)は約3,000回まで長寿命化した。バッテリー容量は1,024Whで、別売の拡張用バッテリーを接続すれば容量を拡張できる。

  • 拡張用のバッテリー(右)を接続すれば、バッテリー容量を2倍、3倍に増やせる

独自のX-Stream技術による急速充電機能も改良し、バッテリー残量0の状態から約50分で80%まで充電できるようになった。約80分でフル充電できる。別売の500Wソーラーパネルを用いれば、電源がない場所でも3~6時間でフル充電が可能。

  • AC100V経由で急速充電中の表示パネル。1,200W近い大電力で充電しているのが分かる。充電中は内蔵の冷却ファンが回転し、多少風切り音が出る

AC出力は1,500Wで、電子レンジやドライヤーなど一般的な家電の多くに対応。独自のX-Boost技術により、電圧を抑制することで最大1,900Wに出力を高められる。

  • 写真にあるような一般的な家電が動かせる

  • ヒーターやサーキュレーター、電気ポットも使えるので、停電時や災害時には大きな力となる

停電時などに自動でバッテリー供給モードに切り替わる緊急時電力供給機能を搭載。電源断から30ミリ秒以下でバッテリー供給に切り替わる。

  • スマホと接続すれば、充電状況の確認やタイマー機能などが利用できる

DELTA 2のスペック

  • バッテリー容量:1,024Wh
  • AC入力:最大1,200W、0-80%:50分、0-100%:80分
  • AC出力:計6口、合計1,500W(X-Boost時は合計1,900W)
  • DCポート:計9口(USB-A×2、USB-A 高速充電×2、USB-C×2、シガーソケット×1、DC5521×2)
  • ソーラー入力:最大500W、11-60V、15A
  • バッテリー:LFP(リン酸鉄リチウムイオン)、充電サイクル3,000回後に初期容量の80%以上を維持
  • ワイヤレス接続:Wi-Fi、Bluetooth
  • サイズ:W211×D400×H281mm
  • 重量:12kg
  • USB出力は前面に、AC100V出力やシガーソケットは背面に装備。多くの機器を接続しても配線がゴチャゴチャしづらい