東京都・目黒区の「目黒寄生虫館」に、米マイクロソフトの共同創設者で、事前活動家としても知られるビル・ゲイツ(Bill Gates)氏が来館。これが話題となり、来館者数と寄付金が増加しているという。同館は寄生虫を専門に扱う博物館で、新型コロナウイルス禍の影響による来場者減で存続の危機にあったことから、寄付を募っていた。

  • コロナ困窮の目黒寄生虫館にビル・ゲイツがいきなり来館、寄付に追い風

    ゲイツ効果もあり、寄付の目標額だった500万円を達成!

目黒寄生虫館は1953年に設立、京都・目黒区にある寄生虫専門博物館だ。寄生虫に関する研究や調査活動、学術資料の収集、普及活動などの事業を行なっている。物珍しさや怖いもの見たさから、一部ではデートスポットとしても知られていた。

同館は1953年の設立以降、入館料無料を維持しているが、新型コロナウイルスの影響で、来館者数が激減し、収入源だったグッズの売上なども減少した。そこで今年4月1日より、目標額を500万円として寄付金を募っていた。そこに、旭日大綬章を受賞し、その勲章を受け取るために来日していたビル・ゲイツ氏が来館、Twitterでその時の様子を報告していた。

そのツイートでは「学んでいる時が一番幸せです。今日は東京の目黒区にある寄生虫館で、世界一長いとされるサナダムシを見てきました。10月10日に再び訪れます。」というコメントとともに、サナダムシを指さすゲイツ氏の写真が投稿されている。このツイートがきっかけで、来館者や寄付金が増加したようで、目黒寄生虫館の公式サイトによると、8月21から9月4日の期間で、533名から269万円の寄付があったことがわかった。記事執筆時点で、寄付金額は目標額を上回る520万円以上にのぼっている。

ちなみに、目黒寄生虫館のオンラインショップでは、寄生虫を封入したストラップや、様々な寄生虫が描かれたトートバックなどが販売されている。興味があれば、ぜひ見てほしい。

  • 寄生虫ストラップいいな!

ネット上では「あの目黒寄生虫館にビルゲイツだと…!?」「おぉ✨推し館に舞い降りた幸運✨」「こんな近所にゲイツ来てたのか。」などの声が寄せられた。