NHK教育テレビジョンで放送されていた「TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇」に関して、NHK大阪放送局の公式Twitterが5つの撮影秘話を公開し、ネットでは「太郎汁の誕生にそんな経緯が!!」などと注目が集まっている。

  • なんだ、これは! 特撮「TAROMAN」 NHKが撮影秘話を公開、ネット「べらぼうな設定すぎる」

    なんだ、これは! の特撮ドラマ「TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇」

TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇」は、2022年7月19日から放送されていた全10話の特撮テレビドラマだ。1970年代の巨大変身ヒーローもののような映像に、岡本太郎の作品や言葉をモチーフとした特撮作品となっている。シュールレアリスム星からやってきた巨大ヒーロー・タローマンが、シュールでデタラメな行動を取り、人間に危害を加える奇獣と対決する。

同Twitterでは、「【秘話①ワシのビルが!】」と題して、倒壊するビルに言及した。第2話で、TAROMANが奇獣の攻撃でよろめき、ビルを破壊するシーンがある。そのビルを制作するために、5時間以上を費やしたそう。ビルが倒れるシーンを撮影するチャンスは1度きりで、失敗できない撮影にスタッフはもちろんタローマン自身も全撮影の中では1番緊張した瞬間だったとのことだ。

次に、「【秘話②タローホーン】」と題して、若い太陽の塔を模したマスクに言及した。劇中、タローマンはデタラメな行動をとりまくるのだが、動きが激しいため、ツノがよく折れてしまうそう。あまりにツノの折れる頻度が多かったことから、もうツノが折れること自体をキャラ設定に組み込むことにしたのだとか。折れてもすぐに生えくるし、中には飲むとうまい太郎汁まで詰まっているというタローホーンの設定がこんなデタラメな経緯で誕生していたとは……。

今度は、「【秘話③活動制限時間】」と題して、タローマンスーツの仕様に言及した。劇中のタローマンはデタラメに激しい動きをしまくるが、タローマンスーツにはあまり通気性がなく、撮影用の照明ライトの熱もあって、スーツアクターは、ただ撮影するだけで靴の中に水が溜まるほどの汗をかくのだとか。タローマンにも活動限界(物理)があったのだ!

そして、「【秘話④タローマスク】」と題して、タローホーンに続いてここでもマスクに言及した。タローマスクは、かなり視界が狭いとのことで、あんなに動いていながら、撮影中は体の動かせる範囲をマスクの僅かな隙間から確認するしかなかったそうだ。

最後に、「【秘話⑤タローマン2号】」と題して、タローマン2号に言及した。タローマン2号は第4話に登場する巨大ヒーロー。タローマンと同様にシュールレアリズム星からやってきた。実はこのタローマン2号、撮影直前まで顔のデザインが決まらなかったそう。悩んだ末にも結局デザインは決まらず、眠っていたタローマンのマスクのボツを使うことになったそうだ。しかし、タローマンは自己模倣が最も許せないらしく、これが悲劇につながってしまった。

ネット上では「ほんともう、タローマンの世界観好きすぎる」「太郎汁の誕生にそんな経緯が!!アクションで角とれないかヒヤヒヤしたけどやっぱり折れてたのかw」「べらぼうな設定すぎる。なんだこれは!」などの声が寄せられた。