「90秒でできたてのラーメンが食べられる自動販売機」として話題のYo-Kai Expressが、博多とんこつラーメン店「一風堂」や、冷凍うどんを得意とする「テーブルマーク」とコラボした新メニューを追加すると発表した。合わせて、家庭でYo-Kai Expressの味が楽しめる小型自動調理機「Takumi」を2023年に日本でも販売開始することも明らかにした。

  • シリコンバレー発のラーメン自販機「Yo-Kai Express」、新メニューの投入や設置場所の拡大を発表した

Yo-Kai Expressは、シリコンバレー発のフードテック企業。無人の自動調理自販機「Yo-Kai Express」は、独自の制御を用いたスチーム技術で冷凍ラーメンを調理し、わずか90秒で本物に迫る味や食感のラーメンが楽しめる。8月23日にTBS系で放映した「マツコの知らない世界」では、試食したマツコ・デラックスさんがおいしいと絶賛していた。

  • Yo-Kai Expressのアンディ・リンCEO

今回、Yo-Kai Expressは、博多とんこつラーメン店「一風堂」を運営する力の源ホールディングスと、テーブルマークを傘下に持つ日本たばこ産業と業務提携し、新たなメニューを追加することにした。

一風堂のメニューでは、ゆで卵をトッピングした「一風堂博多とんこつラーメン」に加え、動物性の食材を用いない「IPPUDO プラントベース(豚骨風)ラーメン」の2種類を用意。9月1日から販売する。さらに、日本そば「善光寺 Kamo Soba」も2022年秋から提供する。

  • 冷凍ラーメンながらゆで卵がトッピングされている「一風堂博多とんこつラーメン」

  • 植物性の食材のみを利用し、豚の摂取を避けている人も安心して食べられる「IPPUDO プラントベース(豚骨風)ラーメン」

テーブルマークのメニューでは、主力商品の冷凍うどんを活用した「テーブルマーク 肉うどん」「テーブルマーク きつねうどん」「テーブルマーク カレーうどん」の開発も進めており、2022年内に提供する。

  • 「テーブルマーク 肉うどん」(左)と「テーブルマーク カレーうどん」(右)

Yo-Kai Expressは、羽田空港や首都高の芝浦パーキングエリアなどに設置されているが、2022年秋には首都高の加平、平和島、南池袋の各パーキングエリアに設置する。24時間365日稼働する企業のデータセンターなどにも導入を進める。

合わせて、Yo-Kai Expressのスチーム技術を搭載した家庭用の小型自動調理機「Takumi」を2023年中に販売することも表明した。卓上タイプの製品で、サブスクリプション方式で購入した冷凍ラーメンをセットするだけで手間なく調理できる。価格は未定。

  • 一般家庭用の小型自動調理機「Takumi」(右)。調理方法はYo-Kai Expressと同じ