YouTubeのプロダクトマネージャーのリード・ワトソン氏が、YouTubeの公式ブログで、「ユーザーがYouTubeの動画再生速度とどのように関わっているのか」を調査した結果を公開した。2022年6月のユーザーデータで調査したものだという。

  • YouTubeの再生速度、「1.5倍速」が最も多いと明らかに

    YouTubeの再生速度の調整機能は便利

現在YouTubeには、動画の再生速度として、0.25倍速、0.5倍速、0.75倍速、通常(等速)、1.25倍速、1.5倍速、1.75倍速、2倍速がある。調査によると、ほとんどの人は等速で動画を視聴するが、再生速度を調整する機能を利用した人のなかで見ると、大半が速度を少し早めて視聴していた。特に、最も多く使用される動画再生速度は「1.5倍速」だと明らかに。次いで2倍速、1.25倍速が続く。また、カスタム再生速度の利用者では、1.1倍速が最もよく使われていたのだとか。

また、YouTubeを視聴するデバイスの種類によって再生速度の好みが変わることもわかった。例えば、スマートTVやゲーム機など、リビングルームで使われるようなデバイスでは、再生速度は等速が最も多く、次いで1.25倍速が多い。モバイルデバイスの場合はより特徴的で、iOSとAndroidの両方で「1.5倍速」が最も使われており、等速よりも多かった。

ほかにも、再生速度を調整する機能は、夜間に使用される傾向があることがわかったという。ユーザーが動画の再生速度を上げたり下げたりするのは夜に多く、特に午後11時ごろに急増することが明らかとなった。

YouTubeの動画速度を調整する機能は、時間の節約にとても便利な機能だが、2倍速では速すぎて、内容など理解しづらい。確かに、1.5倍速ならば、遅すぎず速すぎず効率よくYouTube動画を視聴できるというのも納得できる。

ちなみに、ユーザーそれぞれが動画の再生速度を通常よりも早い速度で再生したことで、YouTube全体では、1日あたり平均「900年」以上に相当する動画視聴時間の節約が生まれていたという。