ペアレンタルコントロールソフトウェアを開発するQustodioが実施した調査で、10代の若者は、YouTubeよりもTikTokを視聴する時間の方が長くなっていることが明らかとなった。
本調査は、同社のソフトウェアを利用する40万世帯の4歳から18歳の若者を対象に、1日にどのアプリを、どれくらいの利用するかを調べたものだ。
それによると、2020年に実施された調査では、TikTokの視聴時間は1日平均82分に対して、YouTubeは1日平均75分だった。それ以降もこの差は広がり、2021年末には、TikTokは1日平均91分と増えたのに対して、YouTubeは1日平均56分と減少した。
この結果に同社は、「世界最大のビデオプラットフォームが次世代のWebユーザー、具体的にはZ世代(1990年代半ばから後半から2010年代に生まれた人々)とAlpha世代(2010年代初頭から中期以降に生まれた人々)に対する理解を失っている可能性がある」と分析している。
TikTokでは最近、10代の「見過ぎ」を懸念した「視聴時間制限モード」を導入するなど、視聴時間に対する対策にも乗り出している。大人世代が思っているよりも、若者世代はTikTokに夢中になってきているのだ。