iPhone 8シリーズ以降が対応する「ワイヤレス充電」は、iPhoneの背中側に埋め込まれたコイルを利用して無接点充電を実現します。電磁波が通るためには、めやすとしてワイヤレス充電器から3ミリ以内にコイルを置かなければならず、iPhoneのディスプレイ側にワイヤレス充電器をあてがっても充電されません。
一方、iPhoneを机の上に置くときには伏せる(ディスプレイを下に向ける)もの。通知が届いたとき周囲の人に覗かれる心配がありませんし、iOS 9以降に搭載されているフェイスダウン検知機能により通知が届いてもディスプレイが点灯せず、省エネになります。カメラのレンズがやや突き出ていることもあり、伏せて置いたほうが安定するという事情もあります。
だから上にスマートフォンを置くタイプのワイヤレス充電器を利用する場合、iPhoneを仰向けにする(ディスプレイを上に向ける)ものですが、発想を転換するとどうでしょう? 伏せて置いたiPhoneの上に、ワイヤレス充電器をコイル面を下にして覆いかぶせるのです。
この方法は、見た目に少々問題はあるものの、概ね期待どおりの結果をもたらします。iPhoneを伏せて置いても、厚みなどワイヤレス充電に対応するよう設計されたケースを装着しているときでも、ワイヤレス充電は可能です。
しかし、iPhoneをサッと持ち上げられない、ワイヤレス充電器がちょっとした振動でもズレてしまい充電が中断されてしまう、といった問題があります。そもそもワイヤレス充電器がそのような使い方に設計されているかどうかという問題もありますから、磁石により位置が安定するMagsafe対応充電器を選ぶほうがストレスは少ないはずですよ。