髪を乾かすだけでなく、髪のケアにもこだわったドライヤーが増えています。シャープの「ドレープフロードライヤー」もそのひとつ。ドライヤーから2つの風を吹き出し、髪をほぐしながら乾かす点が特徴です。今回、基本機能はそのままに、子育て世帯にうれしい機能「ジェントルモード」を備えた新モデル「IB-WX3」が登場します。

新モデルの「プラズマクラスター ドレープフロードライヤー IB-WX3」(以下、IB-WX3)は、8月25日発売、価格はオープン、推定市場価格は36,000円前後です。本体サイズは幅88×奥行き132×高さ233mm、重さは約590g。

  • 「プラズマクラスター ドレープフロードライヤー IB-WX3」のフローズンホワイト。落ち着いたカラーですね

  • こちらはリネンゴールド

まずは、シャープ独自の乾かし方「ドレープフロー」を紹介しましょう。ドライヤー本体は、昔話の一寸法師に出てくる「うちでのこづち」のような独特の形をしていますが、吹き出し口が2つあるところがポイント。ここから出てくる風が髪を立体的に押し分けながら乾かすわけです。

実際にIB-WX3の風を髪に当ててみると、2本の風が髪をかき分けるのを実感できます。最大風量は毎分1.2立方メートル。他社製の大風量ドライヤーには毎分2.0立方メートルという製品もあるため、IB-WX3はどちらかといえば控え目の風量ともいえます。ただ、実際に使ってみると、髪に風がよくあたり、根元までしっかり風を感じます。

実はこれ、「ヘアサロンの乾かし方を再現した」とのこと。美容室でシャンプーをすると、2人がかりで乾かしてくれるところもありますよね。2本のドライヤー(2つの風)で乾かすので、一人で乾かすよりも短時間で仕上がります。これを再現したのがIB-WX3の「ドレープフロー」です。

  • 吹き出し口を左右に配置しています

一般的に自分で髪を乾かすときは、髪をかき分けて根元にしっかり風を届けるために、ドライヤーを振ったり、片方の手で髪の根元をこすったりしながら乾かします。IB-WX3のドレープフローは、風の力で髪をかき分けるので、髪をなでるようにドライヤーの風を当てていけば、自然と髪の根元まで風が届きます。これなら乾かすコツがいらない! シャープによると、「ドライ時間が約10%短縮」できるそうです。短時間で乾かせるのはうれしいですね。

「ドライヤーの温かい風の力ではなく、風の出し方で髪を乾かすことを目指しています。風とともにプラズマクラスターを吹き出すので、髪をまとめながら速く乾かします。私も試作機を使ってみましたが、プラズマクラスターが静電気も抑えるので、髪が広がらずにまとまって扱いやすいと思います」(シャープ 国内スモールアプライアンス事業部 スマート事業推進部 末次由美子さん)

風量や温度に配慮した「ジェントルモード」は子育て中にうれしい

IB-WX3の大きな特徴は、新しく搭載した「ジェントルモード」です。これは風量と風の温度を低めに設定したモードで、育児ユーザーからの声をヒントに開発されました。

「ドライヤーの風や、音が大きくてイヤというお子さんはけっこういらっしゃいます。でも、冬は湯冷めしないようにしっかり乾かしたいですよね。そこで、風量を抑えて、風の温度も低めにして、大きな送風音が苦手なお子さんを想定したモードを開発しました」(末次さん)

IB-WX3をジェントルモードで動かしてみると、子どもと会話しながら乾かせるかな――程度の音量です。温度は非公開ですが、体感ではぬるま湯くらいの温かさ。しかも髪に近づくと自動で冷風に切り替わります。

我が家にも小学校低学年の子どもがいますが、ドライヤーは苦手です。ドライヤーで髪を乾かすと、いつも両手で耳をふさいで、早く終わりにしたがります。IB-WX3のジェントルモードなら嫌がらずに髪を乾かせそうと思って、個人的にも興味がわきました。

これは操作面ですが、ジェントルモードで動かす専用ボタンはなく、風量ボタンの長押ししで切り替えます。長押ししながら電源オンにすると最初からジェントルモードになるので、大きな吹き出し音が出ず、子どもを驚かせません。はじめは長押しがちょっと面倒かなと思ったのですが、子どもに使うことを考えると「ちゃんと操作した」という確認ができるので、長押しのほうが安全性が高いともいえます。

また、ジェントルモードは風量がかなり控え目なので、大人でも前髪のセットなど形を崩さずに風を当てたいときに重宝しそうです。

  • 風量ボタンを長押しするとジェントルモードに切り替わります

少し余談ですが、これまでシャープのドライヤーは、取扱説明書に「乳幼児には使用しない」という注意書きが記載されていたのですが、IB-WX3ではジェントルモードを搭載したことで変わりました。「小さなお子様に使用する場合には、必ず保護者の方が本体を持ち、お子様へ当てる風の温度に注意してください。また、同じ場所に当て続けないようにしてください」という記載になりました。子どもの髪を優しく乾かせるドライヤーというわけです。

髪に近づけると風の温度が下がる「センシングドライモード」

従来モデルから搭載している「センシングドライモード」も継続。これは、距離センサーとAIを使って、髪の表面温度を約55℃以下にキープする機能です。

「髪のタンパク質は55℃以上になると熱ダメージを受けるとされています。ドライヤーの距離センサーによって髪表面の温度を予測して、吹き出し温度をコントロールして熱によるダメージを抑えます。プラズマクラスターとの相乗効果で、キューティクルのダメージも減らしてヘアカラーも長持ちしますよ」(末次さん)

ドライヤーで髪を乾かすとき、遠くから風を当てる人、近くで風を当てる人、使い方はいろいろですよね。筆者の場合、頭頂部を乾かすときは遠くから風を当てますが、耳の後ろや生えぎわにはドライヤーを近くに持っていきがち。今まで意識していませんでしたが、実はけっこう熱のダメージを受けていたのかもしれません……。

距離センサーによるセンシングは「1秒間に約20回」とのこと。実際に使ってみると、IB-WX3を髪に近づけると割とすぐに風の温度が変わり、風の当て方を特に気にすることなく普段使いの感覚で風の温度をコントロールできます。これはラクちんです。

【動画】IB-WX3の吹き出し口に手を近づけたり離したりしながら、風の温度が変わる様子を確認。LEDの色が温度にあわせて変化しますが、あくまでイメージ。LEDの色が風の温度(数値)を示すものではありません
(大きな音が流れます。ご注意ください)

髪型にあわせて送風メニューをカスタマイズできるアプリ

モード順序の変更、風の吹き出す時間や温度設定などが可能な、専用美髪アプリ「ボーテアップ」にも対応。ドライヤーに送れば簡単にメニューを追加できます。

  • アプリの「コンシェルメニュー」では、髪型やなりたい仕上がりにあわせた送風モードを自動で提案します

  • Bluetooth接続でドライヤーにメニューを送信します

IB-WX3のモードは、HOT、SENSING、BEAUTY、SCALP、COLD、GENTLE、APP(アプリ対応)です。豊富なモードを備えており、シンプルに髪を乾かすだけでなく、子どもの髪を乾かす、熱ダメージを抑える、髪型に適した乾かし方をしたい――といったように、目的にあわせた使い方を選べるドライヤーといえます。温度のコントロールや風の当て方などはドライヤー任せにできるので、いろいろと考えなくても髪に優しい乾かし方ができるのはお手軽ですよね。

新搭載の「ジェントルモード」は、子どもの髪を乾かすのに苦労していた子育て世帯にとっては「待ってました」の機能ではないでしょうか(我が家も待ってました)。髪のケア、速乾性、子どもと一緒に使うドライヤーを求めている人は、ぜひチェックしてみてください。

  • IB-WX3の風を体験するマイナビニュース・デジタルの林編集長。冷風モードでも風量を切り替えられるなど、自宅のドライヤーとの違いを挙げていました

  • 箱のデザインもステキなので、プレゼントにも良さそうです

プラズマクラスタードライヤーも同時発売

8月25日には、プラズマクラスタードライヤーの新モデルとして「IB-RP9」と「IB-RP7」も発売します。価格はオープン、推定市場価格はIB-RP9が24,000円前後、IB-RP7が18,000円前後です。

両モデルとも、ノズルが伸びたピストル型のドライヤー。IB-WX3が広がる風だったのに対して、IB-RP9とIB-RP7は、真っ直ぐにしぼった風を髪に当てていきます。アマツバメの翼に倣ったというファンを採用し、風量は毎分1.8立方メートルです。

上位モデルのIB-RP9は「ビューティーモード」を搭載。季節にあった温度帯で温風と冷風を自動で切り替え、髪のツヤをアップさせます。

本体サイズは両モデルとも幅84×奥行き243×高さ209m。重さはIB-RP9が約580g、IB-RP7が約535gです。カラーはIB-RP9がサーブルベージュとサクラピンク、IB-RP7がサテンホワイトとなります。

  • IB-RP9(サーブルベージュ)

  • IB-RP9(サクラピンク)

  • IB-RP7(サテンホワイト)