エミライは、Noble Audioのノイズキャンセリング搭載完全ワイヤレスイヤホン「FoKus H-ANC」の発売を延期すると発表。当初8月12日に発売予定だったが、発売未定となる。
発売延期の理由についてエミライは、「メーカーでの品質検査において、当該製品の製造工程に由来する不良があることが確認され、Noble Audioから製品の品質維持のため出荷時期を変更したい旨の申し出があった」と説明している。日本市場向けに出荷される製品は、全数製造方法を変更した改良版となり、新たな発売日については確定次第、今月中に改めて案内するという。
FoKus H-ANCは、より良い音質を追求するNobleのコンセプトライン「FoKusシリーズ」から、2021年発売の「FoKus PRO」に続く第2弾瀬品として登場。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は33,000円前後。ブランドカラーのブルーと、個性的なパープルの2色を用意している。
バランスド・アーマチュア(BA)ドライバーやMEMSマイクなどサプライヤーとして知られるKnowlesが持つ、完全ワイヤレスイヤホンでのリスニング体験に適した最新プラットフォームをベースに、Noble Audioのジョン・モールトン博士が「音楽鑑賞をさらなる感動体験へと変える」音質チューニングを施した、Nobleにとっても特別な製品だという。
音楽リスニング用に開発された、Knowlesの新しい「RAN」BAドライバーと、チタン・メンブレン複合素材の10mm大口径ダイナミック型ドライバーによるハイブリッド構成を採用。
「RAN」BAドライバーは、補聴器向けドライバーとして開発されることが多かったBAドライバーの流用ではなく、音楽再生のために専用設計したという最新世代のもの。そしてダイナミック型ドライバーは、FoKus PROよりも大口径なものを使っている。この組み合わせによって、「イヤホン専業メーカーのNoble Audioならではの深く沈みこむ低域と立体感のある中域、圧倒的な解像度を誇る高域を、臨場感をもって優れたバランスで実現させた」とする。
高いMEMSマイク開発力を持つKnowlesの技術を活用し、最大-40dBのノイズ抑制を行うノイズキャンセリング(NC)機能を搭載。左右3個、計6個のKnowles製フィードフォワード/フィードバック用マイクを組み合わせたハイブリッドNCで、電車の走行音や、歩行時の風切り音など、さまざまなノイズを低減する。これらのマイクは、耳に着けたまま周囲の音を聞く外音取込機能や、オンライン会議などハンズフリー通話時も利用する。
Bluetooth 5.2準拠で、対応コーデックはSBC、AAC。マルチペアリングに対応する。FoKus専用アプリで、ユーザーの好みに合わせて操作をカスタマイズ可能。さらに、各帯域の聴力を測定して最適なリスニング体験を実現する「パーソナルモード」も備えている。
連続再生時間は、NCオフ時で約13時間、NCオンで約8.5時間。充電ケースでイヤホンを2.5回分充電でき、ケースと合わせて約45時間音楽を聞ける。イヤホンは水濡れを気にせずに使える、IPX5対応の防水性能を備える。