ASUSは7月5日(米国時間)、「For Those Who Dare」と題したオンラインイベントを開催し、ゲーミングスマホ「ROG Phone」の最新モデルとなる「ROG Phone 6」シリーズを発表した。日本での発売は未定。
「ROG Phone 6」シリーズは、背面にAura RGBライティングを搭載した「ROG Phone 6」と、背面に「ROG Vision」ミニディスプレイを搭載した「ROG Phone 6 Pro」の2機種。「ROG Phone 6」はファントムブラック/ストームホワイトの2色、「ROG Phone 6 Pro」はストームホワイトのみの展開となる。またゲーミングスマホとしては珍しく、IPX4の生活防水機能を備えている。
価格は、「ROG Phone 6」のRAM 12GB/ROM 256GBモデルが999ユーロ、RAM 16GB/ROM 512GBモデルが1,149ユーロ。「ROG Phone 6 Pro」がRAM 18GB/ROM 512GBの構成で1,299ユーロ。
プロセッサは両機種ともQualcomm Snapdragon 8+ Gen 1。メモリはLPDDR5で、「ROG Phone 6」が最大16GB、「ROG Phone 6 Pro」が18GB。ストレージは「ROG Phone 6」が最大512GB、「ROG Phone 6 Pro」は512GB。
冷却システムGameCool 6は従来モデルからアップデートされ、ベーパーチャンバーが30%、グラファイトシートが85%大型化。SoCを筐体の中央に配置した設計で、高い冷却性能を発揮する。長時間のゲームプレイには、AI制御でファン/ペルチェ素子の効果を3段階にコントロールできるオプションの外付け冷却ユニット「AeroActive Cooler 6」を利用可能だ。「AeroActive Cooler 6」は冷却を行うだけでなく、4つの物理ボタンを装備しており、ゲーム操作もアシストしてくれる。
ディスプレイは6.78インチのサムスン製AMOLEDディスプレイ。HDR10+対応で、表示リフレッシュレートは最大165Hz、タッチサンプリングレートは最大720Hzでタッチレイテンシーは165Hz表示時で23msときわめて短く、他のゲーミングスマートフォンと比較しても高速な反応を誇る。
本体側面のタップ/スライドなどの操作でゲームをコントロールするAirTriggerもさらに進化したAirTrriger 6となり、一方の指でタップしつつもう一方の指を離す「Press and Lift」のような複数の動作を組み合わせた操作、ボタンをホールドしてスマホ本体を動かしたり傾けたりすることで照準を合わせる「Gyroscope Aiming」といった操作に対応するようになった。さらにオプションのゲームパッドとして、「ROG Kunai 3」も用意される。
オーディオ面では、12×16mmのデュアルスピーカーを搭載。3.5mmのヘッドフォンジャックも装備する。サウンドはスウェーデンのDirac社と協業して最適化しており、Dirac Virtuo空間オーディオ技術やSnapdragon Soundに対応する。ゲームプレイを想定して、Bluetoothの低遅延モードも用意する。
バッテリは前モデルと同じ6,000mAh。65WのHyperCharge対応アダプタによる急速充電が可能となっており、0%から100%までの充電に要する時間は42分と、前モデルの51分から9分の短縮となっている。
カメラは、メインの広角カメラ用センサーとして50メガピクセルのソニーIMX766を搭載。さらに13メガピクセルの超広角カメラと、マクロカメラを搭載する。フロントカメラは12メガピクセル。
アクセサリは、前述の「AeroActive Cooler 6」「ROG Kunai 3 Gamepad for ROG Phone 6」のほか、画面プロテクター「ROG Phone 6 Glass Screen Protector」やケースなどが用意される。
側面ポートからはHDMI出力のほか、外部機器の充電が可能となっている。
「ROG Phone 6 Pro」の主な仕様は次のとおり。
- CPU:Qualcomm Snapdragon 8+ Gen 1
- 内蔵メモリ:RAM 18GB/ROM 512GB
- ディスプレイ:6.78インチ AMOLED(リフレッシュレート最大165Hz)
- アウトカメラ:超広角50メガピクセル+広角13ピクセル+マクロ
- インカメラ:12メガピクセル
- バッテリ容量:6,000mAh
- 防水/防塵:IPX4