今年1月に実施された「CES 2022」でグローバル向けに発表されていたLenovoのノートPCのうち、日本国内向けにはまだ発表されていなかった「ThinkPad Z」シリーズ。約半年を経た6月、ついに国内向けの展開が発表され、発売日や価格についても判明した形です。

発表に際してメディア向けの展示があり、製品について詳しく知ることができました。なんでも十数年ぶりに復活した新生「ThinkPad Z」は全く新しい製品という位置づけで、Z世代をはじめとし、これまでThinkPadに触れてこなかったユーザーにもリーチしたいとのこと。製品としては初めて大々的にサスティナブルを掲げたモデルとなり、再生素材の活用を進めている点もポイントです。

  • タッチパッドにクリックボタンがないThinkPad!?

発表会の内容をダイジェストで紹介!

今回投入したThinkPad Zについてかんたんにおさらいしておくと、13.3型と16型をラインナップするノートPCです。次の30年を見据える“新シリーズ”と銘打たれており、狭額縁によるモダンなデザインや、高クロック選別済みの専用Ryzen搭載による高いパフォーマンスの実現、さらに環境負荷の低減にも挑戦している点がポイント。それでいて、ThinkPadブランドに共通する一貫したスタイルを踏襲しています。

  • 「ThinkPad Z」投入

  • 次の30年を見据える新シリーズと銘打たれています

  • 他シリーズとThinkPad Zシリーズの違い。外観や性能、環境負荷の軽減で差別化

  • AMD PRO Security機能に対応するRyzen PRO 6000シリーズを搭載

  • “クリックパッド”は幅120mmとかなり大型。トラックポイントとの併用もしっかり想定しています

ThinkPadのタッチパッドといえば、上方にクリックボタンを備えたスタイルが一般的。人差し指でトラックポイントを操作しつつ、親指でクリックする独自の操作性が愛されてきました。しかし、なんとThinkPad Zシリーズではクリックボタンを撤廃。その代わりにハプティックフィードバック機能を搭載し、クリックパッドのどこを押し込んでもクリック感が得られるようになっています。

  • キーボードはもちろんフルサイズのピッチを確保。打鍵感も重視

  • トラックポイントには新機能を搭載。ダブルタップでクイックメニューを呼び出せるようになりました

  • Webカメラは高品質な1080pモデルを標準搭載。ファンクションキーで手軽に無効化できます

  • ディスプレイ上部は特徴的な「コミュニケーションバー」仕様。高品質な360度集音マイクを2基備えます

新時代のノートPCとして、コラボレーション機能を充実させた点も大きなポイント。高品質なカメラやマイクを標準搭載し、キレイな映像とクリアな音声でビデオ通話に参加できます。カメラの明るさやコントラスト、マイクのミュートはユーティリティからかんたんに行なえ、操作メニューはトラックポイントのダブルタップですばやく呼び出せます。

  • ボディはもちろん高耐久仕様。MIL-STD-810Hに準拠する12のメソッド、26のプロシージャーをクリアする高いタフネスを備えます

  • 13型と16型モデルを展開

  • 13型はアークティックグレイとブロンズ

  • 16型はアークティックグレイのみ

中でも、13型モデル「ThinkPad Z13」のブロンズモデルは要チェック。75%再生アルミニウムをボディに用いており、さらに天板はヴィーガンレザー仕様。クラレ製人工皮革「クラリーノ」を採用したとのことで、ここにも素材として再生プラスチックが活用されています。

  • 13型のブロンズモデルは特に環境負荷の低減を重視。パッケージにも抜かりはありません

  • ThinkPad Z13における主な仕様

  • ThinkPad Z16における主な仕様

実機をチェック! かなりの高級感

会場にはThinkPad Z13とThinkPad Z16の実機が展示されており、発売前に眺めることができました。手にとってみると、ThinkPad特有の実用性と機動力に特化した無骨な印象からは一転。しっかりしたカタマリ感で、とてもリッチな印象です。手前側まで均一な厚みのスレート型になっており、従来モデルに採用されていたウェッジ型ではない点がポイントです。

  • ThinkPad Z13。13.3型で約1.2kgなので、サイズ的には特別軽いわけではありません

  • ハプティックフィードバック搭載のクリックパッドはなかなかグッド。外観のシンプルさにも寄与しています

  • 天板はクラレ製人工皮革「クラリーノ」。再生プラスチックが用いられているとのこと

  • 底面にはリサイクルアルミニウムを使用したことを示すエンブレムも

  • 左側面と…

  • 右側面。端子は最小限です

  • 実はディスプレイが180度開きません。135度くらいでしょうか

  • アスペクト比はもちろん16:10。タッチ操作対応モデルは光沢仕様で、とても鮮やかな画面表示になっています(非タッチ/アンチグレア仕様もあります)

  • なんと、CtrlキーとFnキーが左右逆に!

こだわりが特に強いレノボユーザーにとっては見逃せない、重大なキー配置の変更。レノボもそれについては認識していると前置きしつつ、「ThinkPad ZシリーズはこれまでThinkPadを使ったことがないユーザーにも強く志向する製品。“一般的な”配列を踏襲したThinkPad Zで、まずはレノボ製品に親しんでもらいたい」と話していました。もちろん、UEFIから配置を入れ替えることも可能です。

  • ThinkPad Z16。テンキーはあえて搭載せず、リッチなスピーカーを両サイドに備えます

  • 左側面。フルサイズのSDカードスロットはとても便利そう

  • 右側面。アークティックグレイもシンプルで素敵

  • トラックポイントをダブルタップして呼び出せるユーティリティの様子。カメラ・マイク機能のカスタマイズをすばやく行えます

再生素材の活用や専用Ryzen PROの搭載、新ボディデザインの採用や細かいマイナーチェンジまで、従来モデルとは少し異なる装いで投入された新生ThinkPad Z。今後30年にわたってレノボ製品を愛用してくれるような、熱心なファンの獲得への意欲が感じられる製品に仕上がっていました。