Brave Softwareは6月22日(米国時間)、同社独自の検索エンジンを用いた検索サービス「Brave Search」で「Goggles」という新機能のベータ提供を開始した。開発者やユーザーが独自のルールやフィルターを作成して検索ランキングを変更でき、作成したGogglesを公開することも可能。

大手ITの市場独占問題で議論になっていることの1つに検索バイアスがある。Braveは検索ユーザーがそうしたバイアスの影響を避けられるように、大手検索エンジンに頼らない検索サービスを提供し始めた。しかし、「データとアルゴリズムの選択によって、全ての検索エンジンが多かれ少なかれバイアスを含みます」と指摘する。そこで検索アルゴリズムに内在するバイアスにユーザーが対抗する術としてGogglesを提供する。「ユーザーの脱Googleを助ける機能」としている。

検索にGogglesを使用するには、Discoveryページで公開されているGogglesを探し、使用したいものをフォローするとそのGogglesがブラウザのlocalStorageに追加される。Brave Searchの検索結果でGogglesタブにアクセスし、使用したいGogglesを選択する。検索結果にGogglesはプライベートに適用される。

現在、Gogglesタブでは「Tech blogs」(テック関連のブログ記事を優先してランキング)や「No Pinterest」(Pinterestでホストされているページやスレッドを除いてランキング)といったBraveが作成したGogglesがすぐに使用できるようになっている。これらはGogglesを体験したり、独自のGogglesを作成する際の参考にするためのデモであり、個人やコミュニティによるGogglesの公開が増えてきたら削除する予定だ。

独自のGogglesを作成するための手引きとして、GitHubで開発者向けのスタートガイドが公開されている。作成したGogglesはGitHub、Gist、またはGitLabでホストし、そのURLをhttps://search.brave.com/goggles/createから登録すると、Brave Searchで取得、検証、キャッシュされて利用できるようになる。

Braveはまた、Brave Searchの正式サービス化も発表した。昨年6月にベータ提供を開始してから1年で25億クエリを達成、増加ペースが衰えることなく順調に成長し続けており、5月に月間クエリ数が初めて4億を超えたという(4億1170万クエリ)。