6月12日、岐阜県瑞浪市の公式Twitterが、学芸員が「えええっ!」と驚愕するほど状態のいい化石を発掘したと発表し、話題となっている。

当該ツイートでは、化石の写真とともに「同市の化石博物館に釜戸町から『骨のようなものが並んでいるので見てほしい』連絡がありました。学芸員が半信半疑で現地に向かって化石を見た第一声が『えええっ!』でした。」とコメント。背骨が繋がった状態で発見されており、状態の良さが伺える。

発掘された化石は、パレオパラドキシアのもの。約1,300万年前に生きていた哺乳類で、柱を束ねたような奇妙な奥歯や、大きな胸の骨が特徴的。現存する生物に似た骨格を持つものがおらず、生態や姿などに関して謎が多いことから、「太古の不思議な生物」という意味の名前がつけれらた。

国立科学博物館の甲能直樹博士によると「保存がよく、つながっている骨も多いことから体格や生態の復元をするのによい標本」とのことだ。化石は、同市博物館へ搬入され、クリーニング作業を進めて、各部位を発掘。全体像が明らかになった後、博物館での公開を予定しているという。作業がひと段落した時点で、情報を公開するとのこと。当該ツイートは、記事執筆時点で、いいね数11.7万件、リツイート数2.4万件と大きな反響を呼んでいる。

なお、この発掘作業は、youtube上にも公開されている。

ネット上では「すんご(゚ω゚)…」「ロマンがある!」「めちゃめちゃ綺麗な残り方だ…」などの声が寄せられた。