iCloudストレージとして使える容量には限りがあります。有償で容量を増やせるものの、それとて野放図に使えばあっという間に上限に達してしまうため、ある程度抑制的に使うしかありません。特に、写真とビデオ、そして「メール」は、iCloudストレージを消費する要因です。

iCloudメールの容量を減らす作業は、少々手間がかかります。写真/ビデオの場合、『設定』→「自分の名前(Apple ID)」→「iCloud」→「ストレージを管理」→「写真」画面にある「無効化して削除」ボタンをタップすれば一括削除できますが、iCloudメールにはすべてを無条件で一括削除する機能はありません。

まずは、受信トレイの内容を削除します。メールアプリを起動し、iCloudメールの「受信」を開きましょう。画面右上の「編集」ボタンをタップし、左端の「すべてを選択」をタップ、その後画面右下の「ゴミ箱」をタップすれば、受信トレイの内容すべてがゴミ箱へ移動されます。削除ではなくゴミ箱への移動であることに注意しましょう。

次に「ゴミ箱」を開き、受信トレイのときと同様に内容すべてを選択しましょう。画面右下に表示されている「削除」ボタンをタップすれば、ゴミ箱の内容すべては完全に削除されます。同じことを送信済みトレイに対しても行えば、メールにより消費されていたiCloudストレージの容量は大幅に減少するはずです。

しかし、受信トレイには重要なメール、削除したくないメールが多数含まれているはず。一律に削除するのではなく、送信主や添付ファイルの有無といった基準で決めたいというニーズもあることでしょう。それらを確認しながらの削除(ゴミ箱への移動)は時間が必要になるため、余裕があるときの作業をお勧めします。

  • iCloudストレージで「メール」の容量を減らすには?