TVS REGZAは、俳優の小栗旬さんが出演する新CM“レグザの化身篇”を6月24日から全国で放映開始。3年ぶりに全面刷新した映像処理エンジン「レグザエンジン ZR α」搭載の新しい“最高峰のレグザ”をアピールする。テレビOAに先行し、同社特設サイトや公式YouTubeチャンネルで6月13日にCM動画を公開した。

  • レグザ新CMのお披露目と、「レグザエンジンZRα」の起動式に立ち合うTVS REGZA 副社長兼R&Dセンター長の石橋泰博氏(左)、小栗旬さん(右)

“最高峰のレグザ”は6月3日から順次発売開始。4K有機ELレグザ「X9900L」シリーズと、同社初のミニLED+量子ドット4K液晶「Z875L/Z870L」シリーズの2つをラインナップする。それらを表現する“新生レグザの化身”として、2021年から引き続きREGZAのブランドキャラクターを務める小栗旬さんを起用した。

  • 小栗旬さんが、2021年に引き続きREGZAのブランドキャラクターを務める

既報の通り、4K有機ELの「X9900L」シリーズ(65/55V型)と、ミニLED+量子ドットの4K液晶「Z875L」シリーズ(75/65V型)、「Z870L」シリーズ(55V型)はいずれも最新の「レグザエンジン ZR α」を搭載し、最新世代の有機ELパネルや、ミニLED+量子ドット液晶パネルを採用して、画質を大幅に強化している。

  • 4K有機ELレグザ「X9900Lシリーズ」(左)、同社初のミニLED+量子ドット4K液晶「Z875L」シリーズ(右)

  • 最新の映像エンジン「レグザエンジン ZR α」

CMでは小栗さんが新生レグザの化身として登場し、「人間は何をリアルと感じるか」という問いに対する答えを視覚的に描き出す。SF感あふれる衣装に身を包んだ小栗旬さんが、重厚感あるドラマティックな映像と荘厳な音楽による壮大な世界の中で、新生レグザが作り上げる世界に対し「これが、リアルだ」と高らかに宣言する。

CMストーリー(30秒)

フードを被り、荒涼とした大地を歩く小栗旬さん。「人間は何をリアルと感じるか」という問いを投げかけた小栗さんが、何かを思考するように目を閉じる。その顔に、人の脳内の神経細胞を模したニューラルネットワークが浮かび上がり、続いてレグザエンジン ZR αのイメージとともに、圧倒的な映像とサウンドの世界を構築する過程が映し出されていく。

ビルが建ち並ぶ巨大都市の2D映像の前に立つ小栗さん。その映像に右手を向けると。平面だったそれが右手に押されるように立体的な情景へと変わり、やがて手を伸ばせば触れられるかのような質感まで再現した2D映像に戻っていく。「テレビ自らが映像を空間として認識し、分解、再構築する」という新レグザのテクノロジーを視覚的にあらわしたものだ。

そして、水面に落ちた水滴の音に目をつぶって耳を傾ける小栗さんの横顔には、水面に広がる波紋の反射光が音の波形のように光る。まるで音の振動を肌で感じているのような姿は、新レグザの「聴覚、人間の肌にまで届かせる音響」をあらわしている。

「その名は、REGZA」と口にした小栗さんがマントを翻すと、その姿は一瞬にしてREGZAに変化。小栗さんが“レグザの化身”であったことが分かる。そして、自らが作り上げた世界を「これが、リアルだ」と高らかに宣言。「人間は何をリアルと感じるか」という問いに答えを示した小栗さんは最後に正面を見据え、「テレビかレグザか」と見る者に選択を迫る。

  • 「テレビかレグザか」と、見る者に選択を迫る小栗旬さん

小栗さん「REGZAの技術への尊敬や情熱を感じながら撮影に臨んだ」

6月13日に都内で開催された新CM発表会には、TVS REGZAの副社長兼R&Dセンター長である石橋泰博氏が登壇。同社の前身である東芝が1952年にテレビ製造事業を開始してから、2022年で70周年を迎えることにちなみ、現在に至るまでのテレビ製品の歴史を紹介した。

  • TVS REGZA 副社長兼R&Dセンター長の石橋泰博氏

同社のテレビ製品は常に「本質とリアリティ」を追求してきた。石橋氏は、1960年に日本初のカラーテレビ、2009年にはスーパーコンピューターにも使われたCELLプロセッサーを使った「CELL REGZA」を市場投入するなど、日本初や世界初をうたう製品を手がけてきたことを強調。

最新のレグザエンジン ZR αでは、独立したAIエンジンを搭載し、高評価を得ている超解像技術もブラッシュアップ。これを搭載した新REGZAにも、「かつてのCELL REGZAで培った技術が基本技術として脈々と受け継がれている」とのことだ。

ちなみにREGZAというブランド名は、卓越感、高級感、高質感を追求し、ドイツ語で「躍動感」を意味するRegsam(レグザム)からとった造語だという。

  • REGZAのテレビ製品は、70年にわたる東芝のテレビ開発で培ったノウハウや技術の流れを受け継いでいる

石橋氏は、4K有機ELのX9900Lシリーズ、ミニLED+量子ドット4K液晶のZ875L/Z870Lシリーズの主だった機能にも触れ、最上位機種にふさわしい映像と音質を実現したことで「よりリアル感を感じられる製品に仕上がったと思う」と自信を見せた。

  • 美肌AIフェイストーンZR αの概要

  • ネット動画AIビューティZR αの概要

  • AI ナチュラルフォーカステクノロジー(立体感復元超解像技術)の概要

  • ディープニューラルネットワーク(DNN)アクセラレーターを搭載したハードウェアAIエンジンによって映像にリアルな奥行きをもたらす処理を施す

  • 重低音立体音響システムの概要

続いて、CMに出演した小栗旬さんがウェーブのかかった長髪姿で登場。CM撮影エピソードや新REGZAで見たいコンテンツなどを語り、さらに石橋氏と共にレグザエンジンZRαの起動式にも立ち会った。

  • トークセッションでは、CM撮影エピソードも披露

CM出演が決まったときの感想について、小栗さんは「ありがたく嬉しいことだなと思いました。新REGZA用のとてつもない映像エンジンを開発したと聞いていたので、今回もまた出演させてもらえるということで、楽しみにしていました」とコメント。

「撮影は本当に面白くて楽しかったです。レグザというものに対して作っていく世界観をみんなに表現しようということだったので、すごくテクニカルなことがいっぱいあったんですよね。たとえば、さっきの水が地面に落ちた波紋が顔に伝播するところは、数ミリ単位で顔の位置を決めて撮影していました。REGZAの持つ技術とか色んなものに対するリスペクトや、現場でこのCMにかける情熱を感じながら、ひとつひとつていねいに撮影していて。非常に楽しい時間でした」(小栗さん)

  • 自ら出演する新CMに見入る小栗さん

CMの内容にちなみ、ドラマなどで役を演じる際、人物像のリアルさをつくっていくときに意識していることについて、小栗さんは「僕らの仕事でリアルを作り出すというのは、非常に難しいです。どこまでがリアルなのかというのはわからないけれど、役として生きるっていうことは大切にしています」と熱弁。また、新しい映像エンジンが3年ぶりに刷新されたことにちなんで、3年前から進化したところを問われた小栗さんは「ほとんどないですね……なるべく退化しないよう、レグザのように進化していきたいです」と笑みを浮かべた。

  • CMメイキング映像のひとコマ

TVS REGZAは、この秋に開始されるFIFAワールドカップカタール2022公式スポンサーも務めている。スポーツ観戦について話題に挙がると、小栗さんは「楽しみですね。日本の試合はぜひリアルタイムでみたいなと思ってます」とコメントしていた。

  • ステージ上でW杯の試合映像を視聴する小栗さん