グラフィックスカードを前面でアピール

Antecの「Cannon」は、オープンフレームのフルタワーケースだ。最大の特徴は、付属ブラケットにより、フロントにグラフィックスカードを設置できること。36cmラジエータを3台まで搭載可能であるなど、冷却性能は非常に高い。マザーボードはI/Oを下向きに配置し、配線を底部に隠せるのもユニークだ。価格は70,000円前後。

  • Antecの「Cannon」。3面に強化ガラスを配し、マザーボードは90°倒立させる

  • グラフィックスカードは、フロントのほか、左サイドに設置することも可能だ

ケースのレイアウトについては、こちらの動画を見ると分かりやすい

また、静音仕様のミドルタワーケース「P10C」も新発売となっている。防音パネルは、フロント、両サイド、トップの4面に配置。静音向けでありながら、フロントに3個、リアに1個の12cmファンを搭載し、強力なエアフローも実現している。現在ではレアな5インチベイを備えるのもポイントだろう。価格は14,500円前後。

  • 「P10C」。フロントのドアは、左右の開閉方向を切り替えることができる

  • 内部レイアウトは標準的。36cmラジエータの搭載に対応し、拡張性も高い

人気ケースMeshify 2に強化版と廉価版

Fractal Designの定番ミドルタワーケース「Meshify 2」シリーズに、新モデルが追加。「Meshify 2 RGB TG」は、14cmのケースファンをARGB仕様に変更し、さらに標準搭載を4個に増やした強化バージョンだ。LEDコントローラも内蔵し、単独でも発光制御が可能だ。カラーはブラックとホワイトの2色で、価格は31,000円前後。

  • Fractal Designの「Meshify 2 RGB TG」。14cmファンを合計4個も標準搭載する

  • 従来同様、オープンレイアウト/ストレージレイアウトを自由に変更できる

また「Meshify 2 Lite TG」は、ケース構造を一部簡略化した廉価バージョンになる。デュアルレイアウトは廃止し、レイアウトは固定となるものの、同等の収納性やエアフロー対応は維持しており、コスパの高さが期待できる。価格は、通常ファン版が22,000円前後、ARGBファン版が25,500円前後。

  • 「Meshify 2 Lite TG」のARGBファン版。外観上の違いはほとんど分からない

  • 通常ファン版にはホワイトモデルもある(ARGBファン版はブラックのみ)

電源/水冷が標準搭載のMini-ITXケース

Cooler Masterの「MasterBox NR200P Max」は、電源と水冷CPUクーラーを標準搭載したMini-ITXケース。通常、小型ケースだと水冷化の難易度が高いが、この製品はチューブの長さを最適化した専用クーラーが設置済みなので、初心者にもオススメだ。電源は80 PLUS Goldの850Wと、ハイエンド構成にも対応できる。価格は48,000円前後。

  • Cooler Masterの「MasterBox NR200P Max」。28cmラジエータの簡易水冷を内蔵

  • グラフィックスカードは垂直配置が可能。3スロット厚、336mm長まで対応する