現在販売されているスマートフォンのほとんどが、電源にリチウムイオンバッテリーを採用しています。薄さを重視した設計のスマートフォンに内蔵する都合上、特殊な形状にデザインされているため、腕に覚えがなければ取り外しはできません。iPhoneも、バッテリー交換は専門業者に依頼するものとされています。
バッテリー交換には費用と時間がかかるため、できれば避けたいもの。そのためにはバッテリーを長持ちさせ、交換時期を先延ばしにするしかありません。その一助となるべくiOS 13のとき追加された機能が「バッテリー充電の最適化」で、スイッチをオンにしておけばiPhoneの利用スタイルを数週間かけて学習し、バッテリーが長持ちするよう満充電までの時間が調整されるようになります。
だから『設定』→「バッテリー」→「バッテリーの状態」画面にある「バッテリー充電の最適化」スイッチは、オンにしておくことが基本。長時間満充電状態が続くなどバッテリー劣化につながりかねない事態が回避され、バッテリー寿命を延ばすことにつながると考えられます。
しかし、スイッチをオフにしたほうがいい場合も。それは「できるだけ急いで満充電したいとき」で、バッテリー充電の最適化が無効化されることで満充電までの時間調整が行われなくなります。スイッチをオフにしたとき現れるダイアログでは、最適化を一時的に無効化する「明日までオフにする」、恒久的に無効化する「オフにする」という2つの選択肢が提示されるので、目的にあうものを選びましょう。