米Qualcommは5月20日(現地時間)、フラッグシップSoCのCPUとGPUを強化した「Snapdragon 8+ Gen 1」と、7シリーズの新製品「Snapdragon 7 Gen 1」を発表した。
Snapdragon 8+ Gen 1は、Snapdragon 8 Gen 1と同じ4nmプロセスで製造される。Kryo CPUのクロック速度が最大3.2GHzに引き上げられ(8 Gen 1は最大3.0GHz)、電力効率が最大30%向上。GPUも最大10%高速になっており、電力消費が約30%少ない。それらによってゲームプレイを最大1時間長く楽しめる。また、動画ストリーミングを80分以上長く、Webブラウジングは50分以上長く利用できる。
今年第3四半期から搭載端末が登場する見込みで、ASUS ROG、Black Shark、HONOR、iQOO、Lenovo、Motorola、Nubia、OnePlus、OPPO、OSOM、realme、RedMagic、Redmi、vivo、Xiaomi、ZTEなどのデバイスで採用される。
Snapdragon 7 Gen 1は、フラッグシップ製品で需要の高いモバイルゲーミング性能やAI処理によるインテリジェントな機能をより広い価格帯に広げる。
4nmプロセスで製造され(Snapdragon 778Gは6nm)、CPUのクロック速度は最大2.4GHz。Adreno GPUによるレンダリングが20%以上高速になり、HDRゲームプレイをよりシームレスに楽しめる。QHD+(最大60Hz)ディスプレイをサポート。消費電力を引き上げることなくより多くのフレームを表示させられる「Frame Motion Engine」、タッチのレスポンスを向上させる「Game Quick Touch」といったSnapdragon Elite Gamingの一部機能をサポートする。
Spectra Triple 14-bit ISPを搭載し、3つのカメラの同時撮影や200MPの撮影(シングルカメラ)が可能。第7世代のAIエンジンを搭載し、Snapdragon 778Gと比べてAI性能が最大30%向上し、 300の顔のランドマークを認識して高精度なオートフォーカスを実現するCamera Deep Learning Face Detect (DLFD)など豊かなAI機能をサポートする。
Wi-Fi/Bluetoothシステムは「FastConnect 6900」で、Wi-Fi 6Eに対応し、最大3.6Gbpsの速度をサポート。また、Bluetooth 5.3に対応する。通信モデムは「X62 5G Modem-RF System」を搭載し、最大4.4Gbpsのダウンロード速度に対応する。
HONOR、OPPO、Xiaomiなどが採用を予定しており、第2四半期中に最初の搭載スマートフォンが登場する見込み。