MMD研究所は5月17日4月に実施した「ヘルスケアとウェアラブル端末に関する調査」の結果を発表した。その結果、健康に関する記録をしている人は全体のうち約4割、さらにデジタル媒体で記録している人は健康記録をしている人の中で6割以上であった。

  • 健康に関する記録の有無※年代別(MMD研究所調べ)

この調査結果は、2022年4月4日~7日にかけて、予備調査では18歳~79歳の男女15,000人、本調査ではApple Watch利用者、スマートウォッチ利用者、スマートバンド利用者400人を対象に実施した調査結果をまとめたもの。

健康に関する記録をしているか聞いたところ、「記録している」が39.6%、「記録していない」が60.4%となった。性年代別では「記録している」が最も多いのは70代が54.0%、次いで60代が41.7%、40代が36.4%であった。

  • 健康に関して記録している項目(MMD研究所調べ)

記録している5,940人に、その項目を聞いたところ「身長や体重、BMI」が45.4%と最多、次いで「血圧」が39.3%、「体温」が25.9%であった。

続いて健康の記録のつけ方を聞いたところ、「デジタル媒体で記録」が47.1%、「アナログ媒体、デジタル媒体併用」が15.1%、「アナログ媒体で記録」が37.8%となった。

  • 健康に関する記録のつけ方(MMD研究所調べ)

健康に関する記録を行っている5,940人のうち「ウェアラブル端末を持っている」人は10.1%、「ウェアラブル端末は持っていない」は89.9%で、ウェアラブル端末を持っている740人のメイン端末は「Apple Watch」が36.9%で最多、次いで「腕時計型のFitbit」と「腕時計型のGarmin」がそれぞれ8.2%となった。

  • ウェアラブル端末所有状況(MMD研究所調べ)

  • メイン利用のウェアラブル端末(MMD研究所調べ)

健康に関する記録をしていてウェアラブル端末を持っている601人に、ウェアラブル端末を購入した理由を聞いたところ、「歩数などの運動量を測定したかったから」がトップで51.4%、次いで「心拍数や睡眠などを測定したかったから」が44.4%、「ランニングやサイクリングなどの運動を測定したかったから」が30.8%であった。

  • ウェアラブル端末を購入した理由(MMD研究所調べ)

Apple Watch利用者、スマートウォッチ利用者、スマートバンド利用者の400人がウェアラブル端末で利用している機能は、1位が「歩数を測定できる機能」で67.3%、次いで「スマートフォンと連携して通知などを見られる機能」が66.3%、「ウォーキングやランニングの記録してくれる機能」が62.0%となった。

  • ウェアラブル端末で利用している機能(MMD研究所調べ)

ウェアラブル端末別では、Apple Watch利用者は「スマートフォンと連携して通知などを見られる機能」が71.3%、「ウォーキングやランニングの記録してくれる機能」が56.7%、「歩数を測定できる機能」が53.3%。スマートウォッチ利用者は「歩数を測定できる機能」が74.0%、「ウォーキングやランニングの記録してくれる機能」が66.0%、「心拍数を計測できる機能」が65.3%。スマートバンド利用者は「歩数を測定できる機能」が78.0%、「睡眠の質を測定してくれる機能」が68.0%、「スマートフォンと連携して通知などを見られる機能」が65.0%となった。

ウェアラブル端末を所有していない14,123人を対象に、ウェアラブル端末の機能に興味はあるか聞いたところ、「興味がある」が46.4%、「興味はない」が53.6%となった。年代別では「興味がある」が最も多いのは10代で52.4%、次いで70代が51.4%、50代が47.1%。

  • ウェアラブル端末で興味がある機能(MMD研究所調べ)

ウェアラブル端末の機能に興味がある6,559人に興味がある機能を聞くと、「歩数を測定できる機能」が40.3%で最多、次いで「ウォーキングやランニングの記録してくれる機能」が35.7%、「睡眠の質を測定してくれる機能」が34.3%と、健康に関する項目が上位であった。年代別では10代と20代は「音楽を再生できる機能」、30代は「睡眠の質を測定してくれる機能」、40代〜70代は「歩数を測定できる機能」であった。