タクティカルFPS『VALORANT』の世界大会「VCT(VALORANT Champions Tour)」は見ていますか!? 今回日本から出場したチーム「ZETA DIVISION」は前評判を大きく覆し、破竹の勢いでベスト4進出を決めました。ツイッター上では応援のハッシュタグ「#ZETAWIN」が吹き荒れ、VALORANTそのものの認知度も大きく高まったことを感じます。

そこでこの記事では、VALORANTを始めようか迷っている人に向けて、競技性が高い本格タクティカルFPSでも気楽に遊べることをお伝えしようと思います。

  • 『VALORANT』をはじめよう!

味方に迷惑をかけてもいい!

まずこの手の少人数タクティカルシューターを遊ぶにあたって、とてもよく聞くのが「味方に迷惑をかけそうなのが心配で……」という悩み。『レインボーシックスシージ』が大ブームになったときも、この不安がネックで二の足を踏んでいる初心者をたくさん見かけました。でも、正直言ってほとんど気にしなくていいと思います。

全然スコアを出せない、アビリティの使い方がわからない、キャラ選択がわからない。たしかにキルを取れなければ肩身の狭い思いをするかもしれず、アビリティがうっかり味方に当たると邪魔になるかもしれません。キャラ選択によってはロール(役割)を全うできず、厳しい状況に出くわすこともあるでしょう。

しかし、初心者のうちはほとんど気にしなくても問題ありません。スコアが出ないことは誰にでもあり、アビリティの適切な使い方は慣れないとわかりません。また、VALORANTでは現在18人の個性豊かなエージェントを選択可能。気に入ったキャラを選び、やりたいことをやってみるのがVALORANTを楽しむ上でとても重要です。

なぜ筆者が「大丈夫」と言い切っているかというと、VALORANTはマッチングシステムがとても優れているからです。つまり、ありえないほど逸脱して自分よりも強い人と当たることは(そんなに)ありません。もしあなたが初心者なら、対戦相手はもちろん、味方もきっと初心者でしょう。「相手のジェットが強いなあ」と感じても、実は調子がいいだけかも。気楽にプレイすることが重要です。

  • どんなにやっても勝てないこともありますが、アンレートの勝敗にはこだわりすぎないようにしましょう

倒されても落ち込まない!

5vs5でチーム一丸となって戦うVALORANTでは、自分ひとりの命が極めて重いことに気づくと思います。削られたHPの回復手段はあまりなく、それも味方のリソースを使ってのもの。しかも銃撃のダメージはとても大きく、特にヘッドショットを食らうと一気に死に近づきます。突然現れた敵に一瞬で倒されてしまうと、ションボリすることもあるはず。それなりに慣れている筆者でも、急に頭を撃たれて驚くことはよくあります。

重要なのは、倒されても気楽に構えておくこと。ゲームに慣れていない初心者は責任を強く感じすぎる傾向があり、倒されたことで味方に引け目を感じがちです。しかし、これは遊びであってゲーム。オススメなのは、「今なんで倒されたの?」と敵の動きについて考え、思考を切り替えること。タイミングが絶妙に悪かっただけなら、「アンラッキー / バッドタイミングだった!」くらいで流しましょう。

  • どうしてもキルが取れず、味方の勝利に貢献できないこともあります

通りにくい場所にスモークが出てる…覚えた!

最近では、プレイに役立つテクニックが動画サイトなどでたくさん公開されています。でも個人的には、初心者のうちから座学に打ち込まなくても、まずはどんどん遊んでゲームに親しむほうが絶対オススメ。しばらく遊んでみて、「VALORANTのこと、わかってきたかな」という気分になったときにこそ、座学はきっと役立ちます。

特に、プレイ中で参考になるのは味方よりも敵の挙動だと思います。とても通りにくい場所に展開されるスモーク、絶対引っかかってしまうトラップ、どこからともなく飛んでくるダメージアビリティ、そこに立っているとは思わない奇想天外な位置取り。でも、敵に戦略を使わせたならもう自分のものです。自分が味わった理不尽を敵に押し付けて、圧倒した瞬間の気持ちよさは格別ですよ。

  • 邪魔な場所に出されたスモーク

  • 必死に移動しているとき引っかかるワイヤー

  • あちこち跳ね返り、突然襲いかかるショックダーツ

  • 想定外のポジションから攻撃を受けることも。まさかそんなところに立っているとは……

番外編:いろんなキャラを使ってみる

個人的には、食わず嫌いせずにいろんなキャラを使ってみることも、VALORANTの楽しみ方の1つだと思います。VALORANTのキャラクターはデュエリスト・イニシエーター・コントローラー・センチネルに分類されており、それぞれ大まかな役割があります。いろいろなキャラクターに触れているうちに、自分の好みや得手不得手が見えてくることもあるでしょう。

しかし、「僕はスカイしか使わない」「私はセージ / キルジョイしか使わない」「ソーヴァしか無理」のような固執は、VALORANTを楽しむ上で少しもったいないかも。前線を押し上げて戦うデュエリストは荷が重いと感じていても、風をまとって飛び回れるジェットや、倒した瞬間大きな声で笑うレイナが案外気に入るかもしれません。

  • なにをピックしてもいいんです。リワークが入ったヨルも楽しい!

また、いろいろなキャラを使って得た知識は実戦で役に立ちます。「ジェットはもう2回ジャンプした」「ブリムのスモークはあと1個しかないはず」「レイナ、もうオーバーヒールできないと思う」と推測できれば、有利な対面を作り出しやすくなります。

ZETA DIVISION vs Paper Rexは23日早朝5時から!

ZETA DIVISIONの快進撃によって、筆者周辺でも「VALORANTはやったことないけどVCTは見てる」「VCT見てVALORANT始めたわ」という声を聞くようになり、VALORANTを遊んでくれそうな人や、実際にプレイし始めた初心者と話すことがとても増えました。いざ実際にVALORANTを遊んでみれば、世界レベルの戦いがどんなに果てしない高次元で行われているか、きっとより強く実感できるはず。普段バトロワ系タイトルしか遊ばない人も、ぜひこの機会にVALORANTを遊んでみてはいかがでしょうか。

注目のZETA DIVISION vs Paper Rex戦は、4月23日早朝5時から。どこまでZETA DIVISIONの快進撃が続くのか、目が離せません。

WARM UP (ウォームアップ) // Episode 4 シネマティックトレーラー - VALORANT

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