ゼンハイザーは、同社初のスポーツ向け完全ワイヤレスイヤホン「SPORT True Wireless」(CX200TW1 Sport)を5月12日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭価格は19,250円前後を見込む。

  • SPORT True Wireless

ゼンハイザーの完全ワイヤレスイヤホンには、デザイン性の高さなどを特徴とする上位の「MOMENTUMシリーズ」(ヘッドホンも含む)と、ファンの裾野を広げるという位置づけの「CXシリーズ」がある。今回、新たにスポーツ向けの製品として、SPORT True Wirelessをラインナップに加えた。

イヤホン本体はIP54相当の防塵防滴仕様で、運動時に耳から外れたり落ちたりしないよう、付属の4サイズのイヤーフィンを付け替えて自分の耳にフィットさせられる。また、2種類のイヤーピースを使い分け、iOS/Android用の無料アプリ「Smart Control」から設定することで周囲の音の取り込み具合を選べるようにしたのが大きな特徴で、同社ではこの仕組みを「アダプタブルアコースティック」と名付けている。

  • イヤーフィンを付け替えて装着感を高められる

屋内でのトレーニングなどで集中力を高めたいときは、遮音性を高める「クローズイヤーアダプター」を装着してSmart Controlアプリから「FOCUSモード」に設定することで、パッシブなノイズ低減を強化。逆に屋外でランニングをするときは、周囲の音を取込みつつ装着者の体から伝わる呼吸や足音を抑える「オープンイヤーアダプター」を付け、アプリで「AWAREモード」を選ぶといった使い分けができる。

  • Smart Controlアプリの画面例

ノイズキャンセリング機能や外音取り込み機能は搭載しないが、イヤーピースの種類とアプリ設定でそれらを補うかたちだ。イヤーピースはどちらもS/M/Lの3サイズを同梱。オープンイヤーアダプターについては、内側に0.4mmの穴を空けて装着時の閉塞感を抑えながら、音質の高さも両立するといった工夫を凝らした。

  • FOCUSモードで使うクローズイヤーアダプター

  • AWAREモードで使うオープンイヤーアダプター

Bluetooth 5.2 Class1に準拠し、コーデックはSBC、AAC、aptXをサポートする。ドライバーには独自のTrueResponseトランスデューサーを採用し、再生周波数特性は5Hz~21kHz、感度は110dB。

連続再生時間はイヤホン単体で最大9時間、充電ケースと組み合わせて最大27時間。1.5時間でフル充電できるが、15分の充電でも約1時間再生可能とする。ケースの充電端子はUSB Type-C。重さは両耳あわせて約13.6g。ケースの側面には同梱のストラップを取り付けられる。

  • 充電ケースに収めたところ