グーグルは4月18日、Android開発者向けの最新情報を発信している「Android Developers Japan Blog」において、Androidの新機能「アーカイブ」を紹介した。海外向けの発表内容を和訳したもので、原文は3月8日に公開されている。
同機能は、一時的に使わなくなったアプリを端末から消して容量を空けたいといった場面で利用できる。アプリを完全にアンインストールせずにデータの一部を残す「アーカイブAPK」という仕組みを提供する。
アーカイブ機能を使ってアプリを一時的に削除すると、使用していたストレージ容量の約60%が解放されてアーカイブAPKが残る。アーカイブAPKがデータを保持し、アプリを再インストールした際にはすばやく元の状態に戻る。
ユーザー目線では「容量を空けるためにアプリを一時的に消す」ということが簡単にできるようになり、アプリ開発者にとってもアンインストール数が減り、容量などの都合で一時的に離れたユーザーに戻ってきてもらいやすくなるというメリットがある。
グーグルはアーカイブAPKの作成を開始しており、新機能の利用を希望しないアプリ開発者にはオプトアウト(拒否設定)の方法も案内している。エンドユーザー向けの提供開始は2022年後半を予定している。