Microsoftは4月1日、Xbox版『Minecraft』のプレビュービルドで利用できていたレイトレーシング機能について、「間違えて追加したため削除する予定だ」と発表した。今後製品版に追加する予定も、今のところないとしている。
Xbox版の『Minecraft』では実験的機能を搭載するプレビュービルドも提供されており、安定版より新しいバージョンをプレイできる。先日海外ニュースサイト「The Verge」などがこのプレビュービルドにレイトレーシング機能が追加されていることを発見し、話題になっていた。しかしMinecraft公式ツイッターの投稿によると、レイトレーシング機能はプロトタイプコードを誤って追加したことによるもので、今後のアップデートによってプレビュービルドでも利用できなくなるとしている。
The previous Minecraft Preview build available to Xbox Insiders inadvertently included prototype code for raytracing support on Xbox consoles. This early prototype code has been removed from Preview and doesn't signal near future plans to bring raytracing support to consoles.
— Minecraft (@Minecraft) March 31, 2022
プレビュービルドでのレイトレーシング機能有効化には別途PCが必要。まずレイトレーシング機能を有効化したインスタンスをPCで立てておき、そこにXboxから接続することで設定画面にレイトレーシング機能のオプションが現れるという。The VergeでSenior Editorを務めるTom Warren氏が公開した動画を見ると、Xboxでリアルタムレイトレーシングが軽快に描画されていることがわかる。
Minecraft with raytracing on Xbox? The latest Minecraft Preview is optimized for Xbox Series S / X and has early raytracing support 👀 pic.twitter.com/cqH0cuGbtS
— Tom Warren (@tomwarren) March 28, 2022
MinecraftはPC版でレイトレーシングを正式にサポートしており、NVIDIA GeForce RTX 3000シリーズやAMD Radeon RX 6000シリーズを搭載するPCで利用可能。Xbox Series X|SはRDNA 2ベースのGPUを搭載してリアルタイムレイトレーシング機能に対応しているが、Minecraftでの同機能への対応は白紙に戻った形だ。