米Microsoftが現地時間2022年3月23日に発表したWindows 11 Insider Preview ビルド22581、Devチャネルおよびベータチャネルにリリースされた。以前にも各チャネルへの同日リリースはあったものの、今回はWindows 11 バージョン22H2の完成をうかがわせるものだ。
ブランチ(分岐)もビルド22557(もしくは22581)以降、「RSPRERELEASE」から「NIRELEASE」に変更し、リリース日を着々と迎えつつあるようだ。先日開催したMarch 2022 Bug Bashも、リリースに向けたバグの洗い出しが目的だったのだろう。
関心を引くのは公式ブログでチャネル変更手順を解説している点だ。Microsoftの説明によれば、Windows 11 Insider Previewはチャネルを変更できず、再選択にはOSのクリーンインストールが必要らしい。実のところ筆者も未検証である。
だが、ビルド22581に関してはチャネルウィンドウが開き、Devからベータ(もしくは逆)のチャネルを選択できる。Microsoftは「本ウィンドウはさらに大きいビルドをDevチャネルにリリース時に閉じる」としており、実験的なDevチャネルではなく、安定性が若干優先されるベータチャネルに切り替えるチャンスだと明示しているのだ。メールでも通知している。
Devチャネルとベータチャネルの役割は大きく異なる。前者は「安定版にリリースされない可能性のある多様な考え方を試しつつ、新しいアイデアを熟考する場所」、後者は「一般消費者に提供するユーザー体験を確認する場所」だ。これはMicrosoftも先の公式ブログで解説している。各チャネルの詳細は公式ブログを参照してほしいが、機能更新プログラムの提供を年2回から年1回に変更し、各チャネルの役割を明確に示したいのだろう。
また、Microsoftは現地時間2022年4月5日(日本時間4月6日0時)に、Windows 11のオンラインイベントの開催を予定している。ディザーサイトの説明から分かるのは、Microsoft, Windows EVP & CPOのPanos Panay氏が基調講演に登壇し、別途「生産性とコラボレーション」「管理」「セキュリティ」に関するツールのブレイクアウトセッションの開催が予定されていること。
MicrosoftがWindows 11機能更新プログラムの完成を急ぐ必要もないが、Devチャネルとベータチャネルへの同一ビルドのリリースは、Windows 11 バージョン22H2がブラッシュアップ段階に進んだことを意味している。その裏付けやWindows 11の動向が気になるようなら、上記のイベントに注目してほしい。