ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は3月23日、PlayStation 5/4の最新システムソフトウェアを提供開始。さらにPS5については、今後数カ月以内にリリース予定のアップデートで、HDMI 2.1対応テレビやPC用モニターにおけるVRR(可変リフレッシュレート)に対応すると予告した。

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    PlayStation 5(左)、PlayStation 4(右)

PS5のVRR対応、「多くのタイトルでよりスムーズに」

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    PS5のVRR設定画面のイメージ

VRR(可変リフレッシュレート)は、HDMI 2.1に対応するテレビやPCモニターで、ディスプレイのリフレッシュレートをPS5本体のグラフィック出力に合わせてリアルタイム同期する機能だ。SIEは今後数カ月以内に、PS5がVRRに対応予定と告知した。

これにより、フレームペーシングの問題や、画面のちらつきなどを最小化または排除し、「PS5のタイトルのビジュアルパフォーマンスを向上させられる」としている。また、画面が瞬時にレンダリングされ、グラフィックはさらに鮮明になり、入力遅延も低減。「多くのPS5のタイトルにおいてゲームプレイがよりスムーズに感じられるようになる」とのこと。

これまでに発売されたPS5のタイトルも、今後のゲームパッチによってVRRに対応でき、今後発売されるタイトルは発売当初からVRR対応が可能になる。VRR対応はオン/オフの切り替えが可能だ。

さらに追加オプションとして、VRR非対応のPS5タイトルにもVRRを適用できる機能を採用し、一部のゲームでは映像品質が向上する場合があるとしている。VRR適用によって予期しない視覚効果が生じる場合は、同オプションを無効にできる。

SIEでは、VRR対応による効果は使っているテレビや遊ぶタイトルによって異なる場合があるとしており、「同機能のリリースが近くなったタイミングで、ゲームパッチによってVRRに対応するタイトルなどの詳細な情報を伝える」としている。

PS5/PS4の新機能

PS5/PS4の新しいシステムソフトウェアのバージョンは、PS5が「22.01-05.00.00」、PS4が「9.50」。

どちらもオープンパーティーとプライベートパーティーの作成や参加ができる機能など、ユーザーから要望が多かったという新機能を追加。PS5ではさらに、ゲームベースとトロフィーカードのUIを改善し、ヘッドホンのモノラル音声といったアクセシビリティ機能を実装する。

コントロールセンターに新しく追加した「使いこなしのヒント」のカードでは、PS5の機能を活用するためのヒントを見られる。PS5でゲームプリセットを設定する方法や、ゲーム中にビデオやアプリを画面にピン留めする方法、フレンドにゲーム画面をシェアする方法などが確認できるという。

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    PS5の「使いこなしのヒント」の画面イメージ

PlayStation AppとPSリモートプレイも改善。3月24日から、PS Appでオープンパーティー/プライベートパーティーを作成し、パーティーに参加できる機能を順次実装する。

PS AppのゲームベースのUIを刷新。PS5と同様にフレンド機能、パーティー機能、メッセージ機能へアクセスしやすくした。さらに、PSリモートプレイをモバイル端末から利用する場合は、スマートフォンの設定に基づいたダークモードを適用できるようにした。

iOS/Android版の両方で音声読み上げ機能に新しい言語として、ブラジル向けとポルトガル向けのポルトガル語のほか、フィンランド語、スウェーデン語、トルコ語、ギリシャ語、タイ語、繁体字中国語、簡体字中国語を追加する。

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    PS Appでオープンパーティー/プライベートパーティーを開始する画面のイメージ