花粉が気になる時期です。毎年春が近くなると、空気清浄ファン「Dyson Purifier」シリーズの人気が高まるダイソンは、花粉対策をテーマにしたセミナーを開催。今年のセミナーは、花粉原因物質研究の第一人者である埼玉大学大学院の王青躍教授と、東京オリンピック男子マラソン6位入賞の大迫傑さんがゲストに登場。王教授からは「都市部の花粉は山間部の花粉よりも凶悪」といった、花粉にまつわる情報や対策が紹介されました。

  • 写真はダイソンの加湿空気清浄機「Dyson Purifier Humidify + Cool Formaldehyde」

関東では2人に1人が花粉症と言われています。春の花粉症を引き起こすものといえば、スギやヒノキの花粉が有名です。

「年々、花粉の飛散が早くなっています。春だけでなく、夏や秋にもさまざまな植物の花粉が飛び、1年中花粉が飛んでいるわけです」(王教授)

  • 埼玉大学大学院の王青躍教授

2022年の花粉はどんな状況なのでしょう。王教授によると、「花粉が飛び始める時期は例年並み。飛散量は、やや多い地域と少ない地域がありますが、全体的には多い傾向です。特に、関東や東京では前年比で1.3倍~1.5倍の飛散量になる見込み」ということで、花粉対策は力を入れたほうが良さそうです。

花粉は晴れた日に飛びやすく、風に乗って広がっていくため、風向きの影響を受けます。

「花粉は早朝に、スギやヒノキがある山間部から飛散し始め、そのまま風に運ばれてお昼過ぎには都市部に飛散します。朝方は花粉がそれほど飛んでいないと思いきや、ここにトリックがあるんですよ。実は、前日に飛んできた花粉が車などが動くことによって舞い上がります」(王教授)

つまり、朝は通勤通学で人が動くことによって、前日に地面に落ちていた花粉が舞い上がり、加えて山間部から新しい花粉が運ばれてくるというわけです。一日中、花粉に対して油断できません。

都市部と山間部の花粉の違い

王教授は、山間部の花粉と都市部の花粉が異なることも教えてくれました。スギやヒノキは山間部に多いため、都市部では影響が少なそうなのに、実際は都市部に住む人のほうが花粉に悩む人が多いそうです。その原因は大気の汚れ。

「花粉はウイルスなどと比べると大きく、本来は飛んできたら地面に落ちていくものでした。しかし都市部で排気ガスなどの大気汚染物質と花粉が遭遇すると、花粉が膨張して最終的に破裂してしまうんです」(王教授)

破裂した花粉は「粉砕花粉」と呼ばれます。花粉が破裂すると、花粉の中に含まれるアレル物質が空中を漂います。しかも、その大きさはPM1.0以下の超微粒子なんだとか。

  • 王教授は、ドローンなどを使って上空の浮遊物質を観測しているそうです

「山間部では大きいままだった花粉は、都市部に飛来して爆発すると、花粉症の原因となる物質が細かくなって飛散します。しかも人への影響力が高い、強力なものが残っていきます。近年、都市部の花粉症は治りにくいと言われていますが、それはこうした凶悪化したアレル物質の影響を受けています」(王教授)

飛散する花粉の量にかかわらず、花粉に大気汚染物質がくっついて爆発した「粉砕花粉」が浮遊しています。となると、花粉予報で「飛散が少ない日」でも油断はできないというわけです。

室内では出入り口を水拭きしよう。屋外では?

そんな花粉の季節、家庭ではどんな対策をすればよいのでしょう。

まずは花粉の飛散情報をチェック。花粉が多い日は特に注意が必要です。

「一番大切なことは、健康な身体をつくり、栄養を十分にとること。そして、微粒子に対応している空気清浄機やマスクを使うことです。その上で、外出時は交通量が多い場所を避け、マスクや帽子などを身につけましょう」(王教授)

室内で過ごすポイントとして、王教授は水拭きを推奨します。

「換気すると花粉が部屋の中に入り、部屋の角やクローゼットなど空気の流れが小さい場所にたまります。カーテンや窓際にも付着します。そこで、窓際など花粉がたまりやすい場所を中心に水拭きしたあと、乾拭きをする二度拭きをオススメします」(王教授)

このほか、花粉を家に持ち込まないために、「帰宅後すぐにシャワーを浴びる」、「外出着と部屋着を別にする」といった対策もしたいところ。玄関(家の入り口)に空気清浄機を設置することも有効とのことです。

「睡眠をよくとって健康身体をつくった上で、常にキレイな空気をすることが大事。微粒子に対応した高性能な空気清浄機を使い、さらに加湿することも重要」(王教授)

良質な睡眠には、高性能な空気清浄機

王教授の解説に続いては、大迫傑さんのゲストトーク。大迫さんは王教授の話を踏まえ、「競技で良い成績をとるためには、睡眠が重要」と語ります。

  • 東京オリンピックの男子マラソンで6位に入賞した大迫傑さん

大迫さんの自宅では、ダイソンの加湿空気清浄機「Dyson Purifier Humidify + Cool Formaldehyde」を使用中。「花粉対策に必要な空気清浄と加湿、この両方をできるところが気に入っています。夏は扇風機として使えるのもいいですね。乾燥しているとカゼをひきやすいので、喉を保護するためにも加湿機能があるのはうれしいです。また、フィルターの手入れが簡単なので妻も喜んでいます」(大迫さん)と続けました。

大迫さんが使っている「Dyson Purifier Humidify + Cool Formaldehyde」は、2021年10月13日に発売されたモデル。

高性能なフィルターを備え、本体の全体的な構造として部品同士のすき間を徹底的にふさぐことで、PM0.1レベルの微細な粒子を99.95%捕集するという加湿空気清浄機です。シックハウスの原因となる物質のひとつ、ホルムアルデヒドを分解する能力も備えています。1台で加湿器、扇風機、空気清浄機として使えるため、一年中出しっぱなしにできる点が特徴です。

  • Dyson Purifier Humidify + Cool Formaldehyde

  • HEPA H13グレード基準を満たすフィルターと酸化分解触媒フィルターを備えています

ダイソンはセミナーの中で、「汚染物質と微細な粒子を除去するほか、個体ホルムアルデヒドセンサーを含む4つのセンサーで空気の質を正確に診断します。花粉は破裂すると細かな粒子になるため、空気中から花粉の粒子を取り除くことが必要。ダイソンの空気清浄機はPM0.1レベルの微細な粒子を99.95%除去します」と、Dyson Purifierについてアピールしました。

  • 髪の毛と比較するとPM0.1レベルの粒子の小ささが分かります

  • ダイソンでは実際の住宅環境を想定した試験室でテストする独自の「ポーラーテスト」という製品試験を行っています