コーウェイ・ジャパンは3月1日、ハイクラスに位置づける空気清浄機「NOBLE(ノーブル)」を国内発表しました。発売日は3月3日。希望小売価格は116,600円です。インテリア性を重視した製品で、日本市場に投入するに際してはプレミアムブランドとしての展開を目指すそうです。発表体験会の様子をレポートします。

  • ハイクラス空気清浄機 NOBLE。左がベージュで右がホワイト

存在感抜群、四角いタワー型の空気清浄機

NOBLEは前後左右の4面がすのこ状になった、タワー型の本体が印象的な空気清浄機です。適用床面積が~66平方メートル(約40畳)で、国内メーカーのラインナップでは最上位クラス相当となります。

このため、本体サイズはやや大きく感じます。しかし、木や紙でできているかのような質感で、洋室だけでなく、和室にも間違いなく合うデザインと感じました。

主なターゲットはインテリアにこだわりを持つファミリー層。従来の家電の流通経路である家電量販店やECサイトに加えて、インテリアショップなどでも展開していきたいとしています。

  • やや行灯チックで、洋室にも和室にも合わせられるデザインです

韓国ですでに発売、海外投入は日本が初

韓国で一昨年に発売された製品ですが、海外展開は日本市場が初めて。韓国市場ではさまざまな適用床面積向けの大きさの違うモデルが投入されており、本体カラーも4色で展開しています。

今回の国内市場参入は「手探り」のところもあるとのこと。適用床面積はこの1タイプのみで、カラーはベージュとホワイトの2色となっています。

この2色を選んだことについて、コーウェイ・ジャパン セールスマネージャーの今野洋志氏は「ベージュは日本の家屋のインテリアにマッチする色。ホワイトは空気清浄機の基本カラーとして、競合他社にも必ずある色なので外せないと思った」と語ります。

4面立体フィルターを内蔵、機能でフィルターを選べる

NOBLEの空気清浄時間は13平方メートル(8畳)を約7分。最大風量は9.5立方メートル/分で、運転音は最大風量時53dBとなっています。これは、国内大手メーカーの同クラスの製品とほぼ同等の数値です。

フィルターは本体内部に4D立体フィルターシステムを装備。プレフィルターと抗菌GreenHEPAフィルターが4面で使われており、2面は活性炭脱臭フィルター。活性炭脱臭フィルターのない2面には、6種類のカスタムフィルターから好みのものを選んでセットできる仕組みです。

  • 4D立体フィルター(4D MAX2Greenフィルター)

  • 4D立体フィルターの仕組み

  • フィルターは本体側面下部のパネルを外して引き出すことで取り替えられます。このパネルは慣れないうちは見つけづらいです

  • フィルターを取り出したあとの本体。四方から空気を吸える構造であることが見て取れます

カスタムフィルターの6種類は、「ペットフィルター」「ダストフィルター」「アレルギーフィルター」「黄砂フィルター」「新築フィルター」「ダブル脱臭フィルター」。

もちろん、ペットフィルターとダストフィルターを装着したらアレル物質はまったく取り除けないかと言えばそんなことはありません。あくまでこれは、ペットフィルターならペットから出る毛や臭いを一番効率よく取れるフィルターというものなので、他のフィルターでも使っているうちに汚れや臭いは取れていきます。

あまりこまめに付け替える性格のものでもないと思いますが、花粉の季節や黄砂の季節など季節で区切ってメンテナンスして使うのが良さそうです。

  • 4D立体フィルターの前に並んでいるのが6種類のカスタムフィルター

天板が上に持ち上がって空気を循環

運転を開始すると室内の空気を本体側面の四方から吸い込みます。浄化した空気は、せりあがった天面の隙間から排出して室内を循環します。天面は運転モードによって前や後ろに傾いて空気の流れを制御します。

  • 天面が持ち上がった状態を横から見るとこんな感じ

天面の開け方によって、空気を送るモードが選べます。天面がポップアップしただけのときは、全体循環モード。操作パネルでは「NORMAL」と表示されます。通常はこのモードになります。

天面の手前が持ち上がると前面集中モード。操作パネルでは「FRONT」です。このモードは室内を急速に浄化したいときに利用します。

天面の奥が持ち上がると背面間接モードです。操作パネルでは「BACK」。これは風に直接当たりたくないとき用です。

前面集中モードの動き ※音が出ます

背面間接モードの動き ※音が出ます

操作は天面のタッチパネルで。LEDの明るさは控えめ

操作は非常にシンプル。天面のタッチパネルをしばらく触っただけでだいたい理解できました。

タッチパネルはLEDが点灯して現在操作できる候補を示しますが、しばらくすると現在選択中のものだけ残して消えるため、いまどういう状況なのか分かりやすくなっています。ただし、LEDの点灯は明るい場所ではかなり控えめに感じられるので、高齢者にはやや見づらいかもしれません。

送風モードは「SMART」「TURBO」「SLEEP」「PET」の4種類。SMARTが通常モードで、TURBOは強風、SLEEPは弱風&静音とすぐに想像できますが、PETは触っているだけではややわかりづらいモードでした。

TURBOモードでは結構大きな音が出ますが、そばに立っているだけで風の勢いがわかります ※音が出ます

SLEEPモードでは天面が薄く開いて静かに運転します ※音が出ます

床のホコリを集めて吸い込む「マイペットモード」

PETは「マイペットモード」と呼ばれるモードで、動作が3ステップで変化します。最初は天面の手前を持ち上げて風で床のホコリを舞い上げます。続いて天面を薄く持ち上げた上で前面送風と背面送風を一定間隔で繰り返します。これは室内のNOBLEから離れた場所に落ちているホコリを集めるための動作です。

最後に天面を全体循環モードの状態にして室内に浮遊するホコリを取り除きます。マイペットモードを利用すると、床上のホコリや抜け毛が全体循環モードに比べて最大41%も取り除けるとのこと。また、前述のカスタムフィルターの「ペットフィルター」を2面で装着すれば、便臭(硫化水素)を96%除去するそうです。

PETモード(マイペットモード)は、設定直後は前面集中モードの動きになり、3段階で運転が変化します ※音が出ます

なお、「マイペットモード」と名付けられていますが、ペットを飼っていない家庭でも、室内のホコリを効率よく取り除きたいときに使いでのあるモードになっています。

  • ホコリのたまりがちな部屋ではマイペットモードが活躍しそう

室内の空気の汚れの状態は、本体上部のコーナーに設けられたLEDの色で判別できます。汚れているときは赤く、やや汚れているときは黄色く、普通は緑、きれいなときは青く光ります。

  • 室内の空気のクリーンさをLEDで表示

このほか、UV-C内部自動除菌機能を搭載。本体内部をファンの中心部まで清潔にケアするため、お手入れの手間が少なくて済みます。スマホの専用アプリ(iOS/Android)も用意しており、アプリ上から室内の空気の状態が確認できるほか、稼働状況のレポートを見たり、遠隔操作したりも可能。Alexaによる音声操作にも対応します。

フィルターの交換目安は、1日8時間強モードで駆動して約1年。交換用の4D立体フィルター(4D MAX2Greenフィルター)は16,500円、カスタムフィルター各種は1枚あたり1,540円となっています。

  • スマホアプリは、1台あたり8アカウントまで登録して操作可能です

  • ゲストで登壇したタレント・実業家のROLANDさん。洋室や和室はもちろん、シンプルな部屋でも華美な部屋でもマッチするデザインと評していました