ソニー・インタラクティブエンタテインメントはPlayStation 5(PS5)のシステムソフトウェアベータプログラム第2弾を開始した。今回のベータプログラムでは、パーティー機能、ゲームベース、アクセシビリティ機能などにおいて、PS5での体験をカスタマイズできるようになる。

また、PlayStation 4(PS4)向けにも、オープンパーティー機能を試せるシステムソフトウェアベータプログラムを開始。オープンパーティー機能は、PS5向けベータプログラムにも含まれる。

パーティー機能のアップデートでは、パーティーの作成時に、オープンパーティーとプライベートパーティーのどちらかを選択できるようになった。オープンパーティーでは、招待がなくてもフレンドが自由にパーティーの有無を確認したり、参加したりできる。また、パーティーメンバーのフレンドも自由に参加可能だ(PS5およびPS4のシステムソフトウェアベータプログラムを使用しているプレーヤーのみ)。プライベートパーティーは、自分が招待したプレーヤーのみが参加できる。

また、パーティーの参加者が不適切な発言したことを報告する際、誰が発言したかを視覚的に確認できるようになる。これにより、PlayStation Safetyチームが報告に基づいて、より適切な行動を取れるという。

さらに、PS5と同様に、PS4でもパーティーに参加している各プレーヤーのボイスチャットの音量を個別に調整できるようになった。

シェアプレイのアップデートでは、ボイスチャットのカードから直接シェアプレイを開始できるようになった。これによりシェアプレイを開始するために、シェアスクリーンを起動する必要がなくなった。

ボイスチャットの名称はパーティーに変更。また、ゲームベースメニューを「フレンド」「パーティー」「メッセージ」の3つのタブに分けることで、各機能にアクセスしやすくしたという。

コントロールメニューの「フレンド」タブでは、すべてのフレンドが表示されるようになり、プレーヤー検索機能やフレンドリクエストにアクセスできるようになる。

また、コントロールメニューから直接プレーヤーをグループに追加したり、新しいグループを作成したりできるようになった。このカードからテキストメッセージ、クイックメッセージ、画像、ビデオクリップを送信したり、グループの共有メディアを閲覧したりすることも可能だ。

パーティーのメンバーがシェアスクリーンをしているときには、オンエアーアイコンが表示される。

さらに、フレンドリクエストの一覧に「拒否」ボタンを追加し、フレンドリクエストを断りやすくした。

PS5の新しいUI機能としては、ゲームライブラリーをジャンル別にフィルタリングするオプションを追加した。特定のジャンルのゲームを素早く見つけることが可能になる。また、ゲームやアプリを選択した状態でオプションボタンを押して「常にホームに表示」を選択することで、選択したゲームやアプリを最大5つまでホーム画面に表示しておけるようになった。ホーム画面に表示されるゲームやアプリは合計14個までに増える。

また、トロフィーのカードとトロフィーリストのビジュアルデザインを刷新。トロフィートラッカーに獲得できるトロフィーの候補が表示され、ゲームをプレイしているときはいつでもコントロールセンターからアクセスできるようになる。

クリエイトメニューにはシェアスクリーン開始ボタンが追加。オープンパーティーにゲームプレイを配信できるようになった。

新しいアクセシビリティ機能として、画面のテキストを読み上げ、操作に必要な情報を音声で補助する音声読み上げ機能に新しく、ロシア語、アラビア語、オランダ語、ポルトガル語(ブラジル)、ポーランド語、韓国語の6言語を追加。これにより、現在対応している日本語、英語(アメリカ)、英語(イギリス)、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、スペイン語(ラテンアメリカ)、フランス語(フランス)、フランス語(カナダ)を含め、全15言語になる。

「ヘッドホンのモノラル音声」を有効にすると、ステレオまたは3Dオーディオのサウンドミックスではなく、ヘッドホンの左右のスピーカーから同じ音声が出力されるようになる。この機能は、特に片方の耳が聞こえにくい人や、聞こえない人にとってPS5のオーディオ体験を向上させるためのオプションだ。

設定では、各項目をオンにしたときに、チェックマークを表示し、設定が有効化されていることをわかりやすく確認できるようになった。

PS5およびPS4のベータプログラムは、日本、米国、カナダ、英国、ドイツ、フランスの一部の参加者を対象としており、正式版のシステムソフトウェアアップデートは、全世界のユーザーに向けて後日配信を予定している。

ベータプログラムに当選すると、アップデートのダウンロードが可能になった時点で、メールにて連絡が届く。また、これまでのベータプログラムと同様に、ベータ段階で利用できる機能は、正式リリース版システムソフトウェアに実装されない可能性や、大幅に変更する場合がある。