ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は現地時間1月4日、PlayStation 5(PS5)向けの次世代バーチャルリアリティシステムの正式名称を「PlayStation VR2」と発表した。

【更新・追記】PlayStation.Blog日本語版の投稿に基づき、記事内容に一部加筆した。(1月5日 12:00)

米ラスベガスで開幕する「CES 2022」の同社プレスカンファレンスの中で明らかにしたもので、詳細仕様の一部や、独占タイトルの1つとなる『Horizon Call of the Mountain』の映像も公開した。どちらも発売時期や価格は明らかにしておらず、VRヘッドセットの姿もまだ披露されていない。

今回の発表に合わせて投稿された「PlayStation.Blog」の記事によると、PlayStation VR2(PSVR2)のVRヘッドセットは、6DoFモーションセンシングに対応し、ヘッドセットとコントローラーのトラッキング用のカメラ4基と、両目用のアイトラッキング(視線追跡)用IRカメラ、IR近接センサーを搭載。

インサイド・アウト・トラッキングを採用し、VRヘッドセットに搭載したカメラを通じてプレイヤーとコントローラーをトラッキングするため、本体以外のカメラなしでプレイヤーの動きや向いている方向がゲーム内に反映されるという。ヘッドセットを振動させてのフィードバックもサポートする。

内部には、片目につき2,000×2,040ドットの解像度のOLEDディスプレイを採用し、4K/HDRをサポート。リフレッシュレートは90Hz/120Hzに対応する。レンズの視野の広さ(Field of View​)は約110度。レンズセパレーションの調整もできるという。ほかにもオーディオ機能として、ステレオヘッドフォン出力と内蔵マイクを装備する。

これらのハードウェア要素を備えつつ、フォービエイテッド・レンダリング(プレイヤーの中心視野ほど高解像度に、そして視野の外側にいくに従い低解像度で描画する手法)により、高品質な映像体験を可能にするとしている。なお、PS5との通信はUSB Type-Cによる有線接続となり、「1本のケーブルをPS5に直接接続するだけで、すぐにVR体験に飛び込める」とのこと。

PlayStation VR2 Senseテクノロジーにより、視線トラッキング、ヘッドセットフィードバック、3Dオーディオ、そしてPlayStation VR2 Sense Controllersを組み合わせて深い没入感を生み出す。

なお、PSVR2用の両手コントローラーについては、正式名称が「PlayStation VR2 Sense Controllers」に決定。2021年に先行して主な特徴が発表されており、詳細は過去記事を参照のこと。

PSVR2の発表に合わせて映像が公開された『Horizon Call of the Mountain』は、GuerrillaとFirespriteGamesが開発を担当するゲームタイトル。ファーストパーソンビューで、巨大な機械獣のような生命体が悠然と森を歩くさまを見上げるティザートレーラーに仕上げられている。