ペン型の360度カメラ「IQUI」(イクイ)を手がけていたベクノスが事業を終息し、IQUIの販売も終了すると発表しました。斬新な4眼構造のスリムボディで話題になったIQUIですが、新型コロナウイルスの広がりを受けて人が集まる機会が減ったことが大きな逆風になったとみられます。IQUIやアプリのサポートは、リコーが継承します。

  • ベクノスが手がけていたペン型の360度カメラ「IQUI」(イクイ)。販売当時の実売価格は33,000円前後だった

ベクノスは、リコーの全天球カメラ「THETA」の生みの親である生方秀直氏を中心に設立したベンチャー。第一弾製品として2020年10月に発売したIQUIは、側面に3つ+天面に1つの4つのカメラを搭載しながら、ペン型のスリムボディに仕上げたことが話題を呼びました。スマホアプリ「IQUISPIN」と組み合わせると、エフェクトを交えたショートムービーが簡単に作れることも特徴としていました。

ベクノスの事業終息で、IQUIの製造と販売は2021年12月27日で終了しています。IQUI本体やIQUISPINのサポートは、リコーが引き続き実施するとしています。