LGエレクトロニクス・ジャパンは、鮮明かつ豊かな原色再現が可能という独自技術「LG 4ch LED」を搭載したフルHDプロジェクター「PF610P」を11月上旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭価格は109,000円前後を見込む。カラーはホワイト。
プロジェクターシリーズ「LG CineBeam」の新製品で、壁から3.18mの距離で最大120型の大画面表示に対応し、狭くても迫力ある映像が楽しめるとする。解像度はフルHD/1,920×1080ドット。
投写方式はDLPで、RGB分離色とダイナミックグリーンの4つのLED、鮮明度とコントラスト比の高いDMDパネルを採用したLG 4ch LEDを搭載。これにより、LEDプロジェクターの明るさが出ない弱点を克服し、鮮明かつ豊かな原色再現を追求。また、従来のDLP方式のプロジェクターの弱点であった経年的な色の変色、レインボーノイズも軽減する。明るさは1,000ルーメン。光源寿命は3万時間。
HDR映像ソースのコマごとのメタデータに従って映像を最適化する「ダイナミックトーンマッピング」に対応。映像全体を通して均一な従来のトーンマッピングとは異なり、フレームごと変化させられ、常に適した明るさや色彩を表現できるとする。鮮やかな20万:1の明暗比により、「まるでその場にいるような映像美を大画面で楽しめる」としている。
垂直方向の自動台形補正と、4コーナーのエッジ補正に対応。水平に設置できない場合でも自動的に台形を補正でき、4つのコーナーの配置も調整可能。壁面が垂直でなかったり、歪みがある場合も補正できるとする。
Ethernet端子とIEEE 802.11ac準拠の無線LAN機能を内蔵し、ネットワーク接続に対応。内蔵のwebOSにより、再生デバイスを別途つながずプロジェクター単体で動画配信アプリやインターネットブラウザを利用できる。対応アプリは、YouTube、Amazon Prime Video、TSUTAYA TV、U-NEXT、JOYSOUND.TVのほか、Disney+が新たに加わった。
スマホなどと同一のネットワークに接続すると、専用アプリ「LG TV Plus」で、モバイルデバイスに保存されたコンテンツを再生できる。スマホを簡易リモコンとして使うことも可能。Screen Share機能も装備しており、MiracastやAirPlay 2に対応。モバイルデバイスの画面をキャスト、ミラーリング、ストリーミングで表示/再生させられる。
HDMI端子は2系統装備。音声出力は光デジタルとヘッドホン出力が各1系統。スピーカーの出力は3W×2ch。Bluetooth機能を備え、対応するヘッドホン/スピーカーと接続してプロジェクターの再生コンテンツの音声をワイヤレスで楽しめるほか、スマホの音楽などをプロジェクターの内蔵スピーカーで聴くこともできる。
本体のUSB 2.0端子(2系統)に、動画や音声、画像ファイルを保存したUSBメモリなどのUSBストレージデバイスを接続するだけで、各コンテンツを再生可能。また、LG Rolly KeyBoardなど、別売のUSBキーボードをつなぐことでブラウザの検索など文字入力も可能になる。
消費電力は98W。本体サイズは225×192×73.5mm(幅×奥行き×高さ)、重さは約1.65kg。