iOS 15で「マップ」アプリが大きく進化しました。エリア単位の地図データは毎日のようにアップデートされているものの、システムのアップデートにあわせ規模の大きい改良が実施されているのです。

たとえば、ズーム表示が一新されました。最大レベルにズームアウトした場合は球体の表示に変わり、地球儀のようにマップを眺めることができます。高山は山肌の凹凸がわかるよう色分けされ、海も海溝が見てとれるよう青の濃さが調整されています。iOS 14までは平面的なメルカトル図法のみのサポートでしたから、大きな進歩といえるでしょう。

登山で訪れる人が多い山については、付加情報が用意されています。日本でいえば、富士山や乗鞍岳、大雪山といった名峰については、多数の写真やガイド情報を参照できます。山によって情報量に差はあるものの、標高や緯度・経度といった基礎情報も調べることができます。

山をタップすると現れるアイコンを見れば、活火山かどうかもひと目でわかります(活火山は噴煙をあげたイラスト)。ただし、富士山には専用のアイコンが割り当てられるなど特別扱いされています。

マップの表示設定を「ドライブ」または「航空写真」にしていれば、その山に至る道路に閉鎖中の区間があるかどうかを確認できます。閉鎖状況は日々アップデートされ、情報が確認された時刻も表示されるため、うっかり閉鎖中区間に進入してしまうミスを防げます。

自分が登山する予定の山は凸凹もわからないし標高の表示もない...そうかもしれませんが、iOS 14のときとは表示内容が変わっているかもしれません。いちど、確認してみては? 少なくとも、山に入る前の準備には』役立つはずです。

操作手順をカンタン解説

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    1 iOS 15の「マップ」アプリは、ズームアウトを続けると地球儀で操作できます

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    2 おもな山は標高を確認できます

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      3 山に関する情報も調べることができます

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      4 最新情報にもとづき、噴火中の火山の近くなど閉鎖中の道路を確認することもできます