フォトグラフスタイルとは、iPhone 13シリーズ全モデルに導入された「カメラアプリで撮影する写真に若干のエフェクトをかける機能」のことです。『設定』→「カメラ」の順に画面を開き、写真撮影項目にある「フォトグラフスタイル」をタップすると、「標準」と「リッチなコントラスト」、「鮮やか」、「暖かい」と「冷たい」という5つのモードから選択できます。

このフォトグラフスタイルでは、写真を撮影するときに適用される「トーン」と「暖かみ」の値を調整します。初期設定の「標準」は、トーン・暖かみともにデフォルト値(±0)ですが、「リッチなコントラスト」では暖かみはそのままにトーンを引き下げます(-50)。「鮮やか」はトーンを+50引き上げて暖かみは±0、「暖かい」は暖かみを+50引き上げてトーンは±0、「冷たい」は暖かみを-50引き下げてトーンは±0です。

フォトグラフスタイルは、カメラアプリのオプション(「^」ボタンのタップで現れる)に表示される3枚のフレームが重なったボタンから選択することもできます。ここでは、トーンと暖かみそれぞれを-100から+100/1刻みと、『設定』アプリより細かく調整できます。効果はプレビュー画面へリアルタイムに反映されるため、『設定』アプリより直感的に理解できるはずです。

そういわれても違いがピンとこない...という場合は、標準以外の4つのモードの特性を覚えておくといいでしょう。「リッチなコントラスト」は暗部の色が濃くなり全体のコントラスト感が増します。「鮮やか」は明部が引き上げられはっきりとした印象です。「暖かい」は赤みの乗った柔らかな、「冷たい」は青みが強いクールな写真になります。

なお、被写体に人物が含まれる場合、どのモードを選んでも肌の色調は大きく変化しません。この点がフォトグラフスタイルの特徴のひとつで、モードを変更したら突拍子もない写真になった、ということはありませんよ。

  • iPhone 13シリーズの「フォトグラフスタイル」とは