NECと日本オラクルは10月28日、企業や公共機関の基幹システムのクラウド移行と最適化の支援に向けて協業の強化を発表した。

両社は、Oracle Cloudにおけるシステム構築・マネージドサービス・保守サポートの全ステージにおいて、さまざまなニーズに対応したサービスを共同で開発・提供し、企業や公共機関のデータドリブン経営を支援する考えだ。

  • 日本オラクル 取締役 執行役 社長 三澤智光氏(左)、NEC 執行役員常務 吉崎敏文氏(右)

NECとオラクル・コーポレーション開発部門および日本オラクルが持つノウハウをベースに、基幹システムで使用されるOracle DatabaseをOracle Cloudへ安全に移行するサービス(アセスメントサービス、データベース移行サービス)を共同で開発した。

協業を通じて、今後は「NECマルチクラウド運用サービス」を拡充し、基幹システム向けのデータベース運用サービスを提供する。

日本のクラウド環境に合わせて構築した、ハイブリッドおよびマルチリージョンでの高可用リファレンス・アーキテクチャー「Oracle Cloud Maximum Availability Architecture」を反映したセキュリティサービスも提供していく。

サービスを支える人材・体制の強化に向けて、NECはOracle Cloudの有資格者を今後2年で500名規模に拡大する。その一部は、すでに知見を持つ専門人材が中心となり、Oracle Cloud CoE (Center of Excellence)として、データベースのクラウド移行から、クラウドにおけるシステム構築・運用まで、一貫したサービス提供を行う。