シチズン2021年秋の新製品、メディア向け説明会では発売中の製品や発表済みながら実機は初披露となる製品まで、多数のアイテムを目にすることができた。実機写真とともにご紹介しよう。まずはメンズウオッチから。
ディズニー、ピクサー、マーベル、スター・ウォーズ! 夢のウオッチコレクション
「EVERY MOMENT IS A MIRACLE(どんな瞬間も、すべて奇跡である)」をテーマに展開する「CITIZEN Disney Collection」。スクリーンの人気キャラクターたちをイメージしたタイムピースがシリーズを超えてラインナップされる。ディニー公式パートナーであるシチズンならではのコレクションだ。
モチーフの作品は「ミッキー&ミニー」「トイストーリー」「アイアンマン」「スター・ウォーズ」――。各モデルの裏ぶたには、それぞれのキャラクターたちを連想させる「奇跡の瞬間のひとこと」が刻まれている。たとえばバズ・ライトイヤーモデルであれば「To infinity and beyond」(日本語版では「無限の彼方へさあ行くぞ」)といった具合。
各モデルのスペックなど、概要は別記事『シチズン×ディズニー、「CITIZEN Disney Collection」を6ブランド9モデル』を参照いただきたい。
ミッキーとミニーのペアモデルはシチズン「エクシード / エコ・ドライブ電波時計 ダイレクトフライト」がベース。それぞれのキャラクターイメージを守りつつ、大人が使えるシックなデザインにアレンジした。価格はミッキー、ミニーモデルともに154,000円。各600本限定で11月5日発売。
『アナと雪の女王』のエルサをイメージしたモデルは、シチズン「xC(クロスシー) / エコ・ドライブ」がベース。水色のグラデーションに雪の結晶パターンをプリントしたダイヤルと、9時位置のラボグロウン・ダイヤモンド(組成を本物と同じくする人工ダイヤ)が絶妙のあんばいで作品の世界観を表現している。価格は73,700円、限定1,200本で11月5日発売。
『塔の上のラプンツェル』モデルは「シチズン エル / エコ・ドライブ」がベース。ダイヤルには、ラプンツェルとユージーンが無数のランタンに囲まれる名シーンをデザインしている。価格は55,000円、500本限定で11月5日発売。
ピクサーブランドからは『トイ・ストーリー』の「ウッディ」と「バズ・ライトイヤー」の2モデルが登場。どちらもベースモデルは「シチズンコレクション / エコ・ドライブ リングソーラー」。価格はともに44,000円。ウッディは700本、バズ・ライトイヤーは800本の限定となる。
ウッディモデルは12時位置に保安官バッジ、6時位置にはベルトバックルのマークを配置。ダイヤルには「投げ縄」、切分はウッディのシャツの柄、赤い秒針はスカーフをイメージしている。また、革バンドには、ウッディのブーツと同じサボテン柄が型押し。なお、バンド裏に“ANDY”の名前は書かれていない。
バズ・ライトイヤーモデルはホワイト、グリーン、パープルのカラーリング、そして球面クリスタルガラスでスペーススーツを表現。ダイヤルはスペースレンジャーマークとあごひげを配置し、大胆に使用した夜光塗料は暗闇で発光するギミックを、赤色の秒針でレーザー光線を表現した。
マーベルブランドからは「アイアンマン」と「キャプテン・アメリカ」をモチーフとした2モデルが登場。どちらもシチズン「プロマスター / エコ・ドライブ」がベースとなっている。両者とも価格は49,500円、500本限定で11月5日発売。
アイアンマンは、キャラクターイメージ通りのレッドとゴールドのカラーリング。ダイヤルの中央にはアークリアクターが描かれ、12時のインデックスはアイアンマンのマスクを模している。
一方のキャプテン・アメリカもまた、キャラクターのイメージカラーであるレッドとブルーのカラーリング。ダイヤルは彼が持つシールドをモチーフとした。
そして『スター・ウォーズ』から「R2-D2」モデル。シチズン「アテッサ / エコ・ドライブ電波時計ダイレクトフライト」をベースに、キャラクターや宇宙空間を想起させるホワイトとブルー系、そしてレッドの指し色を使ったデザインでまとめられている。また、ダイヤルにはR2-D2そのもののイラストを描いた。価格は110,000円、1,000本限定で11月5日発売。
北半球の星座の動きを再現する「カンパノラ コスモサイン」20周年モデル
「時」の起源でもある天体の動きを再現した、シチズン「カンパノラ コスモサイン」。ダイヤルに描かれた緻密で精細な星座盤と、これにより星空の動きを腕元で再現できるシリーズだ。
その登場20周年を記念する新作は、夜明け前や日の入り後のわずかな間の、ほのかに明るい「薄明(はくめい)」の空をイメージしたカラーリングが特長。緑がかった地平線ぎわから紺碧へと徐々に変化する美しい空のグラデーションを見返しリングに表現し、「薄明」に地上から眺めるような星空をいつでも腕元で楽しめる。
星座盤は時刻にあわせて時計と逆まわりに回転、リアルタイムの星座を正確に表示。北緯35度の全天星座で見える4.8等星以上の恒星1,027個、星雲・星団166個を、なんと14もの版を使用した精密な印刷によって再現した。
バンドは、グリーンのステッチを合わせたダークブルーのワニ革バンド。また、望遠鏡メーカー「ビクセン」製のオリジナルルーペが付属する。そのほかスペックなどの概要は別記事『シチズン「カンパノラ」、夜空の星座を精緻に描くコスモサイン新作』をご覧いただきたい。
価格は330,000円、100本限定で発売中。本作の取り扱いは「シチズン フラッグシップストア」および「シチズン プレミアムドアーズ」のみなので注意。が、メーカー広報によると、すでに予約で完売状態とのこと。万が一キャンセルがあれば購入できる可能性もないわけではないが、元々数が少ないこともあって、極めて入手困難であることは間違いない。
「シチズンコレクション」からは漆と銀箔を使ったダイヤルの機械式時計
どんなシーンにも合わせやすいベーシックデザインの腕時計を提案する「シチズンコレクション」。その新モデルとして、ダイヤルに銀箔と漆を用いた2モデルの機械式時計が登場。
金属板に漆を塗り、銀箔をまぶすように乗せ、これを塗装して仕上げたもの。このダイヤルは漆の老舗「坂本乙造商店」との共同開発だ。独特な風合いが楽しめるだけでなく、ひとつとして同じものは存在しないところにも価値がある。
ラインナップされるのは、「繭」の柔らかな白をイメージした「繭色(まゆいろ)」と、紅葉する森林の夕暮れ時、薄暮を表現した「鈍緋色(にびひいろ)」の2モデル。
「繭色」にはミラー仕上げの、「鈍緋色」にはミラーとマットの異なる仕上げを組み合わせたリーフ針を使用することで視認性を確保。10気圧防水に加え、実用性と同時にデザイン性も高める6時位置の24時間計、10時位置のパワーリザーブインジケーターも装備する。
ケースはどちらもステンレス(デュラテクトプラチナ)製。シチズン独自の表面硬化技術「デュラテクト プラチナ」を施している。バンドは繭色モデルがコードバン、鈍緋色モデルがカーフ(型押し)。そのほかスペックなどの概要は、別記事『シチズン、漆と銀箔で仕上げた文字板が美しい機械式時計を2モデル』をご覧いただきたい。価格は繭色モデルが143,000円、鈍緋色モデルが132,000円。10月中旬発売。
「シチズン プロマスター / LANDシリーズ」、2つのコレクション×2つの新色
機能性、耐久性、安全性を兼ね備えた本格スポーツウオッチ「シチズン プロマスター / LAND シリーズ」から、2つのモデルにそれぞれ2つの新色が登場。
特徴的なベゼル形状、視認性の高いインデックス、針や各パーツのアクセントカラーがスポーティな印象の「シチズン プロマスター エコ・ドライブ電波時計 ダイレクトフライト」。ケースやラグ裏を流線形に仕上げ、フィット感も良好。日中米欧の標準電波を受信する電波時計、ワールドタイム、クロノグラフなどを備え、20気圧の防水性でスペックも充実したコレクションだ。
追加の新色は、ホワイトダイヤルにブルーのアクセントカラーが爽やかなモデルと、光沢のあるグリーンダイヤルがシックなモデルの2種。ケースとバンドはステンレス製。価格は各64,900円。
もうひとつのコレクションは「シチズン プロマスター エコ・ドライブ電波時計」。エコ・ドライブ電波時計では珍しいデイ&デイト表示が特徴。ミリタリー調のインデックスとも相まって、高い可読性と実用性を誇る。スーパーチタニウム製のケースとバンドでキズつきにくく、肌に優しく、そして軽量なのもポイントだ。
新色は、シルバーケースにブルーダイヤルのモデル(71,500円)と、デュラテクトDLC処理されたケースとブラックダイヤル(99,000円)。各モデルとも発売中。
「アテッサ アクトライン」に2つの限定モデル
光発電「エコ・ドライブ」や、独自のチタニウム加工技術と表面硬化技術(デュラテクト)を施した素材「スーパーチタニウム」、GPSによる時刻調整機能、都市コードに針を合わせるだけで海外の現地時刻に時間を合わせる「ダイレクトフライト」など、先進の技術によって世界を舞台に活躍するビジネスマンのニーズに応える「ATTESA」。
中でも、多様化するビジネススタイルに合わせてスーツとカジュアルの両方で使える、力強く軽快なデザインの「ACT Line」から、カーフ革バンド仕様の限定モデル2種が登場。
ブラックのダイヤルと上品なサクラ色のケースのモデルは、コントラストを生かした配色が腕元にメリハリを与える。ダイヤルの中央にはパターンを入れず、すっきりとした印象に仕上げた。
バーガンディのモデルは円熟した大人の雰囲気が魅力。デュラテクトDLC処理したベゼルのブラックが全体の印象を引き締める。
価格はブラックダイヤルのモデルが82,500円で、世界限定1,300本。バーガンディのモデルは71,500円で、世界限定1,000本。いずれも発売中。
ソニーのスマートウオッチ「wena3」搭載モデルも続々投入!
最後に、ソニーのスマートウオッチ「wena3」搭載モデルがディスプレイされていたので、簡単にご紹介しておこう。シチズンとソニーがwena3に関するパートナーシップ契約を結んでから1年が経過した。wena3を搭載したモデルも順調に増加中だ。
ちなみに、2021年の夏からは、wena3がシチズン時計のIoTプラットフォーム「Riiiver(リィイバー)」に対応。スマートリモコン「Nature Remo」など、Riiiverと連携済みのIoTサービスがwena3で利用可能になるなど、サービス連携が強化された。また、2021年9月22日から、ソニーの自律型エンタテインメントロボット「aibo(アイボ)」がサービス連携を開始した。