10月20日から22日にかけて東京ビッグサイトの青海展示棟で開催されている「RISCON TOKYO 危機管理産業展2021」。E.F.Eが展示しているのは、非常時に“塩水”を入れるだけで発電するという水発電機「ENECTRON(エネクトロン)」だ。
同発電機は260mm×190mm×330㎜というコンパクトさと、塩水を充填していない状態で約6kgという軽さが目を引く点だろう。
非常時に塩水があれば発電できるというのは、魅力的に思えるが、どのように発電を行うのだろうか。
実は、ENECTRONの内部にはマグネシウムのプレートが5つ入っており、このマグネシウムとENECTRONが取り込んだ空気中の酸素で発電を行うという原理だ。塩水は電解液の役割を果たしているという。
同社の代表取締役社長の千葉卓弥氏によれば「塩水を入れてボタンを押すだけで発電可能な簡単な操作性や電解液が塩水のため、安全なこと、化石燃料を使用しないため環境にやさしいことなども特徴」とENECTRONのメリットについて語ってくれた。
水約2.6リットルと塩250gで約80時間の連続使用が可能。定格出力5.5V/2.1AのUSBポートが4つ付いておりスマートフォンを4台同時に充電することが可能なほか、DC12Vの出力ポートが1つ付いている。出力ポートに変換ケーブルを接続することでインバータの利用ができ、AC100Vのコンセントの使用も可能だという。
マグネシウムのプレートは、発電に伴い溶けてしまうが、プレートを交換することで何度でも再利用が可能とのことだ。
販売価格は本体が29万8,000円(税別/マグネシウムプレート5枚が付属)、マグネシウムプレートが2万5,000円(税別)となっている。
塩水があれば発電できるという手軽さから、行政関連や病院への導入実績があるという。
なお、RISCON TOKYO 危機管理産業展2021での展示は10月22日までで、入場するためには事前に展示会への来場登録が必要だ。