NTTドコモは10月7日、各MVNOと、dアカウントやdポイントなどを連携する施策「エコノミーMVNO」を発表した。低廉な料金プランをメインにしたいというユーザーに向けたもので、サービスの提供はMVNO各社が主体となる。

ドコモはかねてより、自社の料金プランを、小容量~無制限の「プレミア」、中容量の「ニュー」のほか、小容量の「エコノミー」の3種類で展開していく方針を示していた。「プレミア」は2021年4月にリニューアル提供された「5Gギガホ プレミア」や「ギガホ プレミア」など、「ニュー」は2021年3月に開始した「ahamo」が該当プランとして登場しているが、今回、「エコノミー」に該当する新施策として、「エコノミーMVNO」が加えられた。

  • ドコモは今後の料金プラン展開として「プレミア」「ニュー」「エコノミー」の3種類を紹介していた(画像はahamo発表イベントより)

  • ドコモが提供する料金サービスの概要

「エコノミーMVNO」は、「プレミア」の小容量プランよりも低廉な料金プランをメインにしたい、というユーザーに向けたもの。料金サービスの提供主体はエコノミーMVNOとなるが、利用料金に応じてdポイントを進呈したり、マイページの認証にdアカウントを活用したり、通信料金をdポイントで支払えたりするなどの連携を進めていく。

また、全国のドコモショップ約2,300店舗で、エコノミーMVNOの提供する料金サービスの新規契約やSIMカードの発行、開通作業も行えるようになる。ドコモショップで取り扱うエコノミーMVNOは、ドコモのネットワークを利用したものとなり、エリアはドコモ提供エリアとなるが、通信速度はMVNOによって異なる。

なお、「エコノミーMVNO」は料金サービスの提供主体がMVNOとなるため、ドコモから移行する場合はMNP転出の扱いとなる。このため、ドコモの回線継続利用期間の引継ぎや、ドコモメールの継続利用、ファミリー割引などの割引サービスは適用できない。

  • 新しい「エコノミーMVNO」は、データ容量が少ないぶん低廉な料金の通信サービスとして位置づけられる

対象となるMVNOサービスは、フリービットが提供する「トーンモバイル」と、NTTコミュニケーションズが提供する「OCNモバイルONE」の2つ。

ドコモは2021年3月から、直接契約のあるMVNOへ情報提供しながら協議を進めてきたが、最初のエコノミーMVNOはこの2社が参画に合意したという。OCNモバイルONEでは、「エコノミーMVNO」への参画に合わせ、月額550円で毎月0.5GBのデータ量を使えるコースを新設している。

ドコモはこの2社以外でも、連携に向けた協議を実施していくという。