2021年9月上旬に「Windows Subsystem for Android」がMicrosoft Storeに登場したが、現時点ではフレームワークの実装にとどまっており、「Please do not take screenshots or communicate about the content)スクリーンショットの撮影や内容を伝えることはできない)」とのメッセージもあることから見送って、今回は「Microsoft Start」を取り上げたい。

  • 「Microsoft Start」のトップページ

    「Microsoft Start」のトップページ

Microsoft Startは、Microsoftが各国向けに提供しているニュースサイト。現在「www.microsoftstart.com」は「www.msn.com」へリダイレクトされるため、普段からMSNニュースを見ていると新鮮味は感じないだろう。Microsoft Edgeの「新しいタブ」でニュースを表示している場合も同様だ。

  • Microsoft Start(左)と新しいタブ(右)を並べた状態。内容は異なるが、カード形式でコンテンツが並ぶのは同じ

Microsoftが現地時間2021年9月7日に公開した公式ブログによれば、iOS用・Android用のモバイルアプリ、Windows 10の「ニュースと関心事項」、Windows 11のウィジェット、Microsoft Edgeの新しいタブを通じて、ニュースコンテンツを提供している。

  • iOS(iPhone)の「Microsoft Start」アプリ。以前の「Microsoft News」アプリが置き換わる

各PC環境およびモバイルアプリで同一のMicrosoftアカウントでサインインすれば、キーワードベースのトピックや「非表示設定した配信元」などが同期するため、デバイスや状況を問わず同じニュースを閲覧できるのは大きい。だが、MicrosoftはなぜMSNニュースに注力するのだろうか。ニュースを読み進めているとPR(広告)記事が散見されるが、さほど多くはなく、Microsoftが広告から収益を得ようとしているとは考えにくい。

日本でMSMが登場した1995年当初から、Microsoftは各国のコンテンツ事業社と提携し、現在までニュース配信や各種サービスを継続してきた。当時はWebブラウザーを起動して最初に表示するポータルサイトを巡る競争もあり、Microsoftが注力していた理由も想像できるが、近年はポータルサイトの重要性も以前ほどではなくなっている。

  • 表示領域が広いと、カテゴリーアイコンを選びやすくなる(図はiPadで起動)

ここからは推測だが、Microsoft Startのページトップにある検索フォームが鍵を握っているのではないか。検索を実行するとMicrosoft Bingを使用するため、利用率の向上につながる。クロールで蓄積したデータがMicrosoftの技術向上や研究開発に貢献していることもあり、Microsoft Startによるニュース提供はMicrosoft全体の底上げにつながるのだろう。とはいえ、ひとまず我々のような一般ユーザーは取捨選択したニュース記事を気軽に楽しむのが一番だ。