Coltデータセンターサービス(Colt DCS)は8月31日、けいはんな学術研究都市(関西文化学術研究都市)に建設するハイパースケールデータセンター「Colt京阪奈データセンター」の地鎮祭を執り行い、建設を開始したと発表した。

「Colt京阪奈データセンター」は、同施設の面積は4万2,000平方メートルで、45MWの電力量を供給する。2022年に完成予定であり、2023年初めからサービスの提供開始が予定されている。

  • 「Colt京阪奈データセンター」外観イメージ

  • 「Colt京阪奈データセンター」概要

「Colt京阪奈データセンター」は、三井物産とフィデリティ・インベストメンツによる日本におけるハイパースケール戦略を加速するための合弁事業で構築されるもの。同合弁事業において、Colt DCSはデータセンターの設計、開発、運用、および顧客サービス管理の独占的サービスプロバイダーとなる。

バイスプレジデント セールス&ソリューション クイ・グエン氏は、この合弁事業によって、京阪奈データセンターのほか、「Colt印西データセンター4(印西4)」「Colt 東京5データセンター(仮名称)」を建設予定であり、これら3つのデータセンターによって、100MW以上の電力供給を実現すると説明した。

  • Colt DCS バイスプレジデント セールス&ソリューション クイ・グエン氏

  • Colt DCSが日本国内で現在建設中のハイパースケールデータセンターの概要

また、グエン氏はデータセンターの拡張計画について、現時点で、建設済み、建設中、開発用の土地が契約済みのハイパースケールデータセンターの供給電力量が610MWに達しており、将来的には、940MWまで拡張することを視野に入れていると述べた。

続いて、バイスプレジデント APAC 代表 ポードレイグ・マコーガン氏が、日本における事業の概況と戦略について説明した。同氏は、日本の事業概況について、「パンデミックの影響かは明らかではないが、スペース用意すればすぐに埋まる状況にあり、スペースの使用率は上がっている」と説明した。

  • Colt DCS バイスプレジデント APAC 代表 ポードレイグ・マコーガン氏

また、マコーガン氏は日本における課題として、「適切な土地を見つけ ること、データセンターの管理に最適な人材を採用すること」を挙げ、これらの解決に向けて、三井物産グループと密接に協力して取り組んでいくと語った。