バッグやキャリーケースに忍ばせておけば、現在地をすぐに検出できるアクセサリ「AirTag」。一見、冷蔵庫にメモを留めるマグネットのようですが、BluetoothやNFC、UWB(Ultra-Wide Band)といったハイテクが詰まったガジェットです。

それだけに、機能の変更/追加にも対応できる柔軟な設計方針が採用されています。ファームウェアを更新すれば最新の機能/サービスを利用できるため、長く使うことができます。実際、2021年6月に配布されたファームウェアでは、持ち主から離れて移動していることを検知した場合のアラームを鳴らすまでの時間を、それまでの3日から8〜24時間に変更しています。

とはいえ、AirTagをじっくり眺めても操作用のボタンは見当たりません。押してもタップしても変化はなく、ケーブルを挿し込むプラグもない状態で、どうやってアップデートを開始するのやら...答えは「ワイヤレス」です。

AirTagは、ペアリングされたiPhoneが通信圏内にあり適用可能なファームウェアがある場合、自動的にアップデートを開始します。ファームウェア公開からすぐに適用されるとはかぎらないものの、なにもしなくても最新の状態が保たれるのです。

アップデートされたかどうかは、「探す」アプリで確認できます。「持ち物を探す」タブでAirTagの名前部分をタップし、次の画面でバッテリー残量を示すグラフ付近をタップしましょう。すると、対象のAirTagのシリアル番号にくわえて現在のバージョンが表示されます。2021年8月現在の最新は「1.0.276」ですから、将来アップデートが公開されたときには、見比べればアップデートが適用されたかどうかわかります。

操作手順をカンタン解説