ティアフォー、損保ジャパン、KDDI、小田急の4社が取り組む「5G×自動配送サービスプラットフォーム事業」は8月20日、東京都の「令和3年度西新宿エリアにおける5Gを含む先端技術を活用したスマートシティサービス(5G等活用サービス)実証事業」に採択されたことを発表した。

同事業では、人ではなく物が移動する新たなスマートシティの実現に向けて、西新宿エリアにおいてラストワンマイルを自動走行ロボットが配送するサービスの実証実験に取り組むとのことだ。

西新宿エリアはスマート東京の先行実施エリアとして、「TOKYO Data Highway 基本戦略」における5Gの重点整備エリアの一つに設定されている。同事業では東京都内において、5Gを活用したサービスの事業化を促進することを目的としているという。

実証実験は2022年1月頃に実施する予定。新宿駅から新宿中央公園までの西新宿エリアを活用して、これまで行動自動運転実証で培った走行技術や、5Gを活用した遠隔監視技術などを事業者向けにパッケージングして提供するとしている。

  • 実証実験でのロボット走行エリア(東京 新宿)

同実証ではさまざまなサービスシナリオに沿ったユースケースを用意しており、自動走行ロボットが西新宿エリア内の複数箇所に設置された「ミーティングポイント」までモノやサービスを配送する。さらに、実用化に向けて技術面、運用面、事業面からの課題を発見し、対応方針を策定する予定だ。

なお同事業では現在、サービスの実用化に向けて実証実験を共同で実施する事業者を射募集中とのことだ。