パナソニックは7月30日、屋外や倉庫作業などの現場仕事に適した頑丈タブレットPC「TOUGHBOOK」(タフブック)シリーズの最新モデル「FZ-G2」を発表した。8月末から順次販売を開始する。価格はオープンで、直販価格は252,000円から。

  • タフブック FZ-G2。直射日光下でも見やすいよう、輝度は最大1,000cd/平方メートルを実現

  • FZ-G2本体

「FZ-G2」は、10.1型ディスプレイを搭載したWindows 10 Pro搭載の頑丈タブレット。既存の10.1型モデル「FZ-G1」およびデタッチャブル式の10.1型モデル「CF-20」を置き換える製品となり、新たにサーマルカメラや、有線LAN、バーコードリーダーといったオプション機能をユーザー自身で取り替えられるモジュラー構造を採用したことが特徴だ。

従来モデルでは機能拡張したい場合、本体自体の買い換えや買い増しが必要だった。今回発表されたFZ-G2では、本体裏面に2箇所の拡張エリアを設け、必要な機能のみをアタッチメントオプションとして、ユーザー側で設置できる。

一つの拡張エリアではバーコードリーダーやUSB 2.0 Type-Aポート、LANコネクタ、サーマルカメラ、シリアルコネクタといったアタッチメントを換装可能。もう1つの拡張エリアでは、スマートカードリーダーや非接触ICカードリーダーといったアタッチメントを換装できる。アタッチメントはいずれも別売。

パナソニックでは、拡張インタフェースなどのオプションをユーザーが必要なタイミングで取り付けられるため利便性が高まったほか、導入コストも削減できるとする。実際に従来モデルの利用者からも、構成の選定で悩む声が多かったといい、「長く使う」ことを目標とした場合にハードルとなる機能変更に対応することで、導入をサポートする狙いもあるとした。

  • 通常のタッチ操作に加え、デジタイザーペンモード/水滴誤動作防止モード/手袋操作モードも用意する

本体はMIL-STD-810Hに準じる頑丈試験をクリアし、IP65の防塵防水性能を備える。バッテリ―駆動時間は標準で約18.5時間、Lバッテリー搭載時で最大26時間の長時間駆動が可能。プロセッサは第10世代Intel Coreを採用し、輝度やスピーカー、インタフェースといった全体の仕様も従来から強化された。このほか、システムの改ざんや攻撃をファームウェアレベルで防ぐSecured-core PCにも対応する。

別売で、取っ手付きのキーボードベースも用意される。Let'snote(レッツノート)でおなじみのリーフ型キーボードを採用し、これまで海外を中心に展開してきたRGBバックライトを搭載。本体にプリインストールされたアプリでバックライトの色を設定できるようになっている。

  • 別売のキーボードベース

  • 自分の使用環境に適したライティングが設定できる

  • タフブックシリーズのラインナップ

  • 背面にアタッチメントオプションを設置できるエリアを新搭載

  • 本体前面、底面のレイアウト。DCジャックに加え、USB Type-C経由での本体充電も可能

FZ-G2(標準バッテリーパック、Wi-Fiモデル)の主な仕様

  • OS:Windows 10 Pro 64
  • CPU:Intel Core i5-10310U(vPro対応)
  • メモリ:8GB DDR4
  • ストレージ:256GB PCIe
  • 光学ドライブ:―
  • ディスプレイ:10.1型液晶(1,920×1,200ドット)、タッチ対応、水滴モード、手袋モード、デジタイザーペンモード
  • メインカメラ:8MP
  • インカメラ:2MP
  • バッテリー容量:4,540mAh
  • 通信インタフェース:IEEE802.11a / b / g / n / ac / ax準拠の無線LAN、Bluetooth 5.1
  • インタフェース:USB 3.0 Type-A×1、USB 3.1 Type-C×1、拡張バスコネクター、LANコネクターなど
  • 本体サイズ:W279×H23.5×D188mm
  • 重さ:約1.19㎏
  • 防水/防塵:IP65準拠