セブン-イレブン・ジャパンが、店舗開発部門や商品開発部門を中心とした本部社員約1000名に対して、名刺を通じたコンプライアンスチェックができるツールを導入すると、ツールの提供元であるSansanが7月19日に発表した。

導入したツールは、Sansanが提供する法人向けクラウド名刺管理サービス「Sansan」の「反社チェックオプション powered by Refinitiv/KYCC」。同オプションは、Sansanにおいてスキャンした名刺をAI(人工知能)と人力でデータ化し、それを世界中の反社会的勢力などの情報を日々監視しているリフィニティブとKYCコンサルティングの各データベースで検索し、反社かどうかを判断する。

  • セブン-イレブンが導入した「Sansan」の「反社チェックオプション powered by Refinitiv/KYCC」 サービスイメージ

コンプライアンス担当者がコンプライアンスチェックの審査をするには、Webサイトやメディアの掲載情報といったデータをもとに、チェック業務を行うのが主流となっている。また一般的に、チェックに回される企業が現場担当者の属人的な判断に任されることが多く、チェック対象企業にばらつきが出る可能性があるという。

そこでセブン-イレブンは、同サービスを導入した。名刺管理からコンプライアンスチェックを行うことで、土地・建物の借り入れ交渉の前の早い段階で、取引におけるリスクの一次スクリーニングを実現するほか、契約直前での商談の停止などをなくし、スムーズな出店につなげる。また、チェック業務の自動化による業務時間の短縮や、属人的なチェック体制からも脱却し、オンライン名刺による非対面接点でコンプライアンスを強化させていく方針だ。