シャープは6月29日、「mini LED 次世代ディスプレイ」を開発したと発表した。同製品は光源であるバックライトとして小型のLEDを採用し、高密度に敷き詰めて制御することで、液晶ディスプレイの輝度やコントラストなどの表示性能を向上しているという。

  • 「mini LED 次世代ディスプレイ」のイメージ。左下切り欠き部分は小型のLEDを高密度に敷き詰めたバックライトのイメージ

今回開発した試作機では、バックライトに従来機比で約10分の1サイズの小型LEDを8,000個以上配置し、1,000以上のエリアに細かく分割して駆動している。描写する映像に応じて各エリアのLEDの点灯・非点灯をきめ細かく制御し、電力を効率的に活用し、2,000nit(cd/m2)以上のピーク輝度と、100万:1 以上のコントラスト比を実現している。

また、量子ドット技術によりバックライト光の波長変換を行うことで、従来機比約1.2倍の広色域表現も可能としている。

  • ディスプレイ構造のイメージ

  • 今回開発した次世代ディスプレイと従来ディスプレイの比較