凸版印刷は6月22日、不正防止加工を施したNFCタグ機能を内蔵した新しいパッケージを開発したと発表した。

この製品は、 包装構造内部に脆性構造を持つNFC通信用回路を配置したNFCタグ一体型パッケージ。

  • NFCタグ一体型パッケージ。組箱タイプ

  • NFCタグ一体型パッケージ。キャラメル箱タイプ

NFCタグ機能を包装構造の一部として内包しているため、 表面にタグを貼付する必要がなく、元の印刷表示やデザイン性を損なってしまうこともない。開封検知機能を付与することで、 消費者がスマートフォン等でNFCタグを読み取った際に、 未開封/開封の状態変化に応じた異なるコンテンツ提供をすることも可能となる。

また、 紙器に内蔵しているNFC通信用回路の一部を脆性構造にすることで、 パッケージからNFCタグを取り出そうとすると、 回路が破壊されNFCタグ自体が壊れる加工を行っており、パッケージからNFCタグを不正に取り出し流用されるリスクを回避するという。

現在、 組箱タイプ、キャラメル箱タイプ、ブリスターパック、パルプモールドケースタイプの4種のコンセプトモデルを揃えており、 これらのほか、 ニーズに合わせてカスタマイズも可能だという。