米アドビは6月17日(米国時間)、2021年度第2四半期の決算を発表した。これによると、収益は前年同期比23％増の38億4000万ドルで、営業キャッシュフローは過去最高となる19億9000万ドルになったとしている。

デジタルメディア分野の収益は27億9000万ドルで前年同期比25％増。そのうちクリエイティブ分野の収益は、前年同期比24％増の23億2000万ドルに拡大し、「Document Cloud」の収益は4億6900万ドルで前年同期比30％増となった。

デジタルメディア分野の年間経常収益（ARR）は、前四半期比5億1800万ドル増加し、当四半期末時点で112億1000万ドルに拡大した。クリエイティブ分野および「Document Cloud」のARRは、それぞれ95億3000万ドル、16億8000万ドルに拡大。

一方、デジタルエクスペリエンス分野と、デジタルエクスペリエンス分野のサブスクリプション収益は、それぞれ9億3800万ドル（前年同期比21％増）、8億1700万ドル（前年同期比25％増）となった。

また、第2四半期のGAAPベース営業利益は14億1000万ドルで、non-GAAPベース営業利益は17億6000万ドル。GAAPベース純利益は11億2000万ドルで、non-GAAPベース純利益は14億6000万ドルだった。

米アドビの会長、社長兼CEOのシャンタヌ ナラヤン氏は、「デジタルファーストとなったこの世界でアドビ製品が仕事や学び、遊びを変革し続けていることにより、第2四半期は目覚ましい業績を達成することができた。クリエイティビティ、デジタル文書、顧客体験管理においてリーダーシップを備えているわが社は、2021年以降も引き続き好調を維持できるはずだ」とコメントしている。