シャープのウォーターオーブン「ヘルシオ」に新モデルが登場します。今度の新製品はミールキット宅配サービス「ヘルシオデリ」や、食体験ECサービスと連携。プロが調理したような本格的な料理を自宅で楽しめます。
新製品「AX-XA20」が6月24日の発売。価格はオープン、推定市場価格は187,000円前後です。総庫内容量は30L、本体サイズは幅490×奥行き430×高さ420mm、重さは約25kgとなります。4.3型カラータッチパネル液晶を備え、ワイド角皿×2、ハーフ調理網×2を付属します。カラーはホワイトとレッドの2色展開です。
ヘルシオは過熱水蒸気を使った調理家電。水の力だけを利用して食材を焼き上げることから、「脱塩・脱油」効果がある点が特徴です。「ヘルシー」をイメージして「ヘルシオ」と名付けられました。
魅力はヘルシーな調理だけではありません。温度帯が異なる食材を一気に調理できる「まかせて調理」は、解凍いらずで便利。常温の野菜や冷凍したお肉をそのまま一緒にセットして焼けば、ちょうどいい感じにヘルシオが仕上げてくれます。ほったらかしでOKなので、忙しいときはもちろん、料理初心者にもうれしい機能です。
今回のAX-XA20では「まかせて調理」が進化。従来機では庫内の上段で「網焼き・揚げる・焼く」に対応したメニューを調理できましたが、AX-XA20は新たに「炒める・蒸す・ゆでる」といった調理にも対応しました。庫内の上下2段を使って、上段では炒めものなどのメイン料理、下段では温野菜といった副菜を同時に調理できます。量もたっぷり作れるので、週末の作り置きなどにも重宝します。
さらに、分量設定なしで気軽に調理できる「らくチン1品」機能にメニューを追加。らくチン1品は、1~4人分の食材を好みの容器にいれて、ヘルシオ本体でメニューを選ぶだけで自動調理してくれる機能です。食材から発生する蒸気をセンサーが検知して、分量が変わってもちょうど良く仕上がります。副菜やお弁当のおかず、おつまみなどの調理に活躍する機能です。
新たに追加したメニューは「らくチン!リゾット」と「らくチン!スープ」。少量のスープやリゾットは、朝食や夜食などに便利です。
プロの味を手軽に自宅で。7月初旬からスタートする食体験サービスに対応
AX-XA20は、シャープが提供する「COCORO KITCHEN」というクラウドサービスにも対応しています。シャープの対応キッチン家電をインターネットでクラウドのAIとつなぎ、メニューの検索、利用状況などの学習によるオススメメニューの提案、お役立ち情報の提供といったサービスが利用できるというものです。
今回新たに、テーブルズが7月初旬から開始する食体験EC「TASTY JOURNEY with Healsio」対応メニューを、COCORO KITCHENレシピサービスからダウンロードできるようになりました。食材を取り寄せ、それに合わせたメニューをダウンロードして調理することで、本格的な料理を簡単に自宅で楽しめます。
「TASTY JOURNEY with Healsio」は、厳選された食材をストーリーとともに届けるという新サービス。第1弾は、青森県のアビタニアジャージービーフを使った「ローストビーフ」「ハンバーグ」「ミートローフ」を提供します。
「アビタニアジャージービーフ」は、青森県鰺ヶ沢(あじがさわ)町にある「アビタニアジャージーファーム」で5年以上もの長期にわたった放牧スタイルで肥育された、希少なジャージー牛の肉。赤身肉ならではの濃厚な味わいと噛み応えを楽しめます。
ほか、シャープ公式のミールキット宅配サービス「ヘルシオデリ」にも対応。今回新たに「冷凍パン生地」が加わりました。
一次発酵済みの冷凍パン生地を注文し、COCORO KITCHENレシピサービスから「おうちでかんたん焼きたて!」メニューをダウンロードします。解凍、二次発酵、焼き上げまでの工程は、ヘルシオにおまかせ自動調理。焼き上がりまでは約70分です。自宅で簡単に焼きたてのパンを味わえるので、ちょっと贅沢な朝食によさそう。
COCORO KITCHENレシピサービスには1,000以上のレシピが登録されていますが、全部を使いこなすのはなかなか難しいもの。そこで便利なのが新機能の「クックリスト」です。
「厳選!旬食材」や「おうちで楽しむ!イタリアン」など、食材、料理のテーマ、ジャンルごとにメニューをまとめた「クックリスト」を用意。これもCOCORO KITCHENレシピサービスから一括ダウンロードできるので、挑戦したいメニューをどんどん追加していけます。AX-XA20を自分専用に育てるようなイメージでしょうか。
新しい生活様式では家族と食事を食べる回数が増加
在宅ワークの増加や外食が減ったことから、家族と一緒に自宅で食事をする機会が増えています。シャープによると、こうした食生活の変化はヘルシオの使い方にも表れているとのこと。
ヘルシオのAIoTモデルから集計した各メニューの調理回数を前年度と比較したところ、2種類のメニューで調理回数が増えたそうです。
1つは手作りメニュー。生地から作る「手作りピザ」は前年比約44%増、「中華まん」は約19%増です。
もう1つは外食で食べるような本格的なメニュー。例えば「網焼きハンバーグ」は表面をあぶってから低温でじっくり火を通して仕上げるという、プロの調理法を再現したメニューです。調理回数は前年比約109%と増えており、「より美味しいものを自宅で食べたい」というユーザーの傾向が見て取れます。
新しいヘルシオ「AX-XA20」は、食体験ECサービスと連携するほか、インターネットを使って新しいメニューの追加も簡単。自宅で美味しい食事を楽しむ、本格的な料理を楽しむといった、新しい食生活にフィットした調理家電といえそうです。