デル、中小企業向けにテレワークやセキュリティなどの新ソリューション

デル・テクノロジーズは6月4日、中小企業（1～99名）を対象に「今すぐ始められる中小企業向け6つの IT ソリューション」を、同日より提供開始すると発表した。

同社が行った従業員数100名未満会社を対象にした定点調査（n=900）によると、中小企業経営者・IT 担当者のITへの関心は、セキュリティ、事業継続性（BCP/災害対策）、テレワークの3つの比率が高く、それぞれに経営的な課題とIT視点での課題があるという。

従業員数100名未満会社を対象にした定点調査（n=900）

セキュリティ、事業継続性（BCP/災害対策）、テレワークの3つの分野における中小企業の課題

そこで同社は、これらの課題を解決すべく、それぞれの領域で2つずつのユースケースを想定し、6つのソリューションをパッケージにして提供することにしたという。

テレワーク分野では、「テレワークを導入したい」、「兼任情シスの負担を減らしたい」という2つのユースケースを想定。

セキュリティ、事業継続性（BCP/災害対策）、テレワークの3つの分野におけるユースケースと対応ソリューション

テレワーク導入向けでは、購入後、すぐにテレワークが始められるようにMicrosoft Office Home & Business・マウス・ヘッドセットがセットになったPCを通常価格から30％OFF で提供。最短当日出荷の「即納モデル」も用意する。また、各省庁・自治体が実施しているテレワーク助成金申請用の見積書作成にも対応するという。

兼任情シスの負担を減らすためのソリューションとしては、自宅や外出先から会社のファイルサーバーにアクセス可能で、社員間でデータの共有・編集が可能なサーバーテレワークソリューションを提供。リモートデスクトップやファイルサーバー/NASを利用しこれらを実現。デスクトップ仮想化の提案も可能だという。複数のサーバーを一元管理するツールであるManage Enterpriseやスマホやタブレットからサーバー監視ができるOpen ManageMobileなどの提案も可能だとしている。

また、万一の障害発生時、自動通知を受けとったデル・テクノロジーズのサービスエンジニアがユーザーに連絡することで、解決をサポートするデルサポートアシストも提供する。

セキュリティ分野では、堅牢性の高いPCの提供とネットワークセキュリティ見直し支援ソリューションを提供。

堅牢性の高いPCでは、PCへの外部からの攻撃や情報漏洩などセキュリティ対策を備えた Latitudeノートパソコンを提供。 Latitudeでは、顔認識でのサインインや、PCから離れると自動でロックする機能などセキュリティを強化している。

また、MIL規格のテストに合格した耐久性があり、Express Chargeも搭載したVostroノートパソコン5000シリーズも提供。同シリーズは、WebカメラのプライバシーシャッターやTPM 2.0が標準搭載され、指紋認証リーダー（オプション）にも対応する。

「ネットワークセキュリティ見直し支援ソリューション」では、サイバー攻撃を防ぎ、外から安全に社内データへ接続するためのソリューションである中堅・中小企業様向けのSonicWallネットワークセキュリティ製品を提供。次世代ファイアウォール（UTM）やセキュアモバイルアクセス（SMA）を提供する。

BCP対策/災害対策向けでは、台風や地震といった災害時のほか、データが消失する一番の原因である人為的なミスの発生時に備え、「緊急に備えるバックアップ基礎ソリューションを提供」。

「クラウド・オンプレいいとこどりソリューション」として、バックアップ、災害対策、管理サーバー運用の効率化など既存のオンプレ環境に、クラウドを組み合わせるソリューションを提供。

また、仮想化インフラの導入やリプレイス、仮想化統合など、叶えたい環境に向け、Azure Stack HCIを提供する。