キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は5月27日、全日本空輸(ANA)と非対面・非接触型「フラッパー付き自動ゲート」システムを構築し、羽田空港の国内線保安検査場A、Bに導入したと発表した。同システムにより、空港業務の自動化・省人化による生産性の向上につなげる。

  • 「フラッパー付き自動ゲート」

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同システムは、搭乗客が保安検査場入口でバーコードまたはIC機能付きカードなどを自動読み取り機にタッチすると保安検査証が発行され、検査証を受け取った後、フラッパーゲートが自動的に開く仕組みだ。係員がバーコードまたはIC機能付きカードなどを確認するのではなく、搭乗客による「セルフ化」することで対面・接触回数を減らす。

  • システムイメージ図

同システムは、キヤノンMJのネットワークカメラと画像解析ソリューション「Vision Edition」を活用している。自動読み取り機にかざした情報をもとに、3色のLEDにより識別・判定した結果と、保安検査証の受領結果をネットワークカメラで撮影し画像解析をすることで、フラッパーゲートを開閉させている。

キヤノンMJは今後、映像や音声の分析・予測などの新技術と連携させたソリューションをさまざまな業界に展開していく方針だ。