東北大学(東北大) 産学連携機構の事業イノベーションセンターと東北大学ナレッジキャスト(株式会社・仙台市)は5月20日、共同で東北大と企業との共同勉強会「東北大学グリーン・シーズ・ラウンジ」の開催を発表した。

東北大学グリーン・シーズ・ラウンジは、脱炭素社会・カーボンニュートラルの実現を目的とし、同勉強会に参加した企業に、東北大の研究開発シーズや関連する東北大発ベンチャー企業といった事業をはじめとした脱炭素社会・カーボンニュートラルを社会実装する新事業創出の手がかりなどを提供する仕組みになっている。

実施内容は、全5回のオンラインで開催される研究会(参加費:一口6万6000円、全5回分)で、希望企業には研究会講師との個別相談会を設け(1回当たり2万2000円)、参加企業を120社に限定して実施する計画だ。

オンライン研究会の第1回目は、6月3日に「量子水素エネルギーで世界のエネルギー産業を刷新する」というテーマで開催される予定だ。

研究開発途上の“夢のようなエネルギー”といわれている量子水素エネルギーについて、この研究開発に取り組んでいる東北大 電子光理学研究センターの岩村康弘 特任教授と、クリーンプラネット(東京都千代田区)の吉野英樹 代表取締役社長がそれぞれ解説する。クリーンプラネットは東北大との産学連携によって「量子水素融合を用いた量子水素エネルギー」の事業化を進めている。

第2回目となる6月17日には「廃棄されてきた油からバイオディーゼルの製造とスーパービタミンEなどの機能性物質の高純度抽出を同時に実現できる スーパー・エコ技術」が開催される予定だ。

講師は、東北大 工学研究科 化学工学専攻の北川尚美 教授とファイトケミカルプロダクツ(仙台市)の加藤牧子 代表取締役社長が務める。ファイトケミカルプロダクツは北川教授の研究開発成果を基に起業されたベンチャー企業で、フロー型反応分離システムの事業化を進めている。

このオンライン研究会は6月3日から9月16日まで、ほぼ毎月1回、オンラインで開催される。

東北大学グリーン・シーズ・ラウンジへの申し込みはホームページより受け付けている。